※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
北海道パウダーツアー(1)
2006年1月1日

年始は北海道パウダーを求め-30℃に耐えうる準備をして十勝連峰へ。比較的良い天気の中、ひっそりした原始ヶ原をベースにパウダーを堪能してきました。極寒の自然現象のサンピラーも見れる幻想的な場所でした。
(レポート・写真:橋本)

1/2:
 ニングルの森入口 9:10 - 11:30 原始ヶ原登山口 11:40 - 13:30 原始ヶ原南西端BC(ベースキャンプ)
1/3:
 BC 8:30 - 10:30 富良野岳南西沢1580m 11:00 - 沢西側尾根1400m 12:20 - 富良野岳南尾根1580m 13:00 - 15:00 BC
1/4:
 BC 9:50 - 前富良野岳南東斜面1360m (3本登り返し滑走) - 15:00 BC
1/5:
 BC 9:00 - 11:35 ニングルの森入口 = 吹上温泉白銀荘へ
dsc01643.jpg   ひっそりとした原始ヶ原から富良野岳を望む
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元旦に恒例の秋田八幡平・後生掛温泉より移動し、札幌で友人と合流して極寒の富良野へ。既に買出しを済ませていてくれた。感謝である。

へそ歓楽街で暖かい夕食をとり、夜景の見える公園でテント泊。
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すっきりしない天気の中、ニングルの森入口に車を止めスタートでする。
既に車が置いてある。北大山岳部の連中であった。
不遇の地と雑誌にも書かれた原始ヶ原にこの時期入るとはかなり奇遇な人たちだ。

地道に高度差のない林道を辿り登山道を詰めていく。
やはり北海道、熊出没の看板も。
かわいい熊である。
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昼過ぎには原始ヶ原に到着。
大きなトドマツのいい森の中に真っ白な湿原が広がっている。

天気予報は明日から大荒れとのことなので風当りの少ない場所を選んで、早速ベースキャンプ(BC)を設営。

低温で雪が固まりにくいかと思いきや、スキーで踏んでしばらくすると立派なブロックが切り出せた。
これなら充分イグルーも作れそうだ。

しっかりとテントの周りにブロックで風除けを作り準備万端。
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テントの中でホットズブロッカであったかまります。
今日は早い夕食。
名コック長のおいしいあったかメニューです。
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dsc01634.jpg   納豆・山かけ湯豆腐

dsc01638.jpg   野菜タップリ鍋

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大荒れ予報とは裏腹にいい天気。
但し風は強く時折雲と雪がちらつく。

今日は富良野岳を目指します。

真っ白な原始ヶ原に一直線にトレースを付ける。
気持ちいい。
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dsc01658.jpg 後ろを振り返ると南側にトウヤウスベ山に連なる山々が見える。
幻想的だ。
富良野岳の南西の沢を右に見ながら尾根を登る。
樹が小さくなり段々氷化した斜面が多くなってくる。
同時に雲が出たり雪が舞ったり天気めまぐるしく変わる。

シールでいけるところまで登り、氷化した尾根筋より滑り易そうな沢に慎重に入る。
ピットチェック。表層より約50cmに明らかな弱層があったがスラブがしっかりしており、斜度があまりないのでOKと判断し滑り出し。
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滑り出すと、歓迎するかのように天気が良くなってくる。
沢芯は気持ちの良いパウダーだ。

振り返ると真っ青な空の下にシュプールが刻まれている。
更に気持ちよく高度を下げる。

念のためだが沢芯を外して止まる。
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1本目終了。
尾根の肩で気持ちいい昼食。

2本目は沢の東側の樹林帯を滑ろうと、登り返す。

天気でも-10℃以下の寒い気温でも、finetrackの高機能レイヤリングは快適だ。
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樹林帯の疎なところを繋いで滑る。
するとダイヤモンドダストが光の柱になっていくではないか。

これはサンピラーという-20℃以下の極寒の地でしか
見ることのできない非常に珍しい自然現象だとか。

光の中から何か出てきそうな雰囲気だ。
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dsc01797.jpg   前富良野岳
前富良野岳から南側に黒い雲がたちこめる。
まるで天国と地獄のような光の差。

薄暗い地獄に向かって快適な斜面を滑り降りる。

メローな斜度の原始ヶ原も快適に飛ばしてBCへ。

アンチパスタにポテトサラダ。
飯が旨い。
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朝方雪の混じる強風でごうごういっていたのでのんびりスタート。

今日は前富良野岳の南東斜面だ。
雪がちらつく中、トドマツの樹林をトラバースし高度を上げていく。
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dsc01872.jpg 太陽の当たる斜面は氷化しているのに、
森の中は新雪でラッセルとなる。
軽いいいパウダーだ。
斜面も手ごろで3本も滑ってしまう。

途中から天気も良くなる。
気持ちいい。
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寒いなと思ったら日中なのに-18℃。

晩はいい天気で今晩が一番冷え込みそうだ。
暖かいテントで乾かし物をして、あったかおいしい晩御飯。

翌朝は冷え込みも厳しくテント内は霜だらけとなってしまった。
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気持ちの良い快晴!
一昨日滑った富良野岳の沢が良く見える。

新雪が降り続く時には危険な沢だ。

晴天だが今日は撤収下山だ。
さくっとパッキングをして大きなトドマツの森を滑って下る。
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dsc01946.jpg   芦別岳の連峰が綺麗だ

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行きに時間のかかった林道も帰りは快適に飛ばして、あっという間に車に付く。

このあとは、山の反対側の吹上温泉・白銀荘に移動だ。
温泉は気持ち良くとろけてしまいそうだった。

<富良野岳G尾根、三段山、ニセコアンヌプリ北斜面へ続く>
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