※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
紀伊半島・台高  東ノ川沢登り
2006年6月10日

台高を代表する百名谷の東ノ川に梅雨の合間をぬって行ってきた。巨岩が転がる非常に深いの渓谷の中、大蛇嵓などの幾つもの大岸壁、関西隋一の西ノ滝など、北アルプスなどでもそうない豪快な本流遡行を堪能した。(レポート:橋本、金山、上野、写真:能宗、橋本)

1日目: 曇り、夕方から小雨
薬師堂 9:30 - 10:30 白崩谷出合 10:50 - 地獄釜滝25m 13:00 - 鳥渡谷出合(巨大CS) 14:50 - 16:00 幕営地

2日目: 小雨
幕営地 8:30 - 西ノ滝 8:50 - ゴルジュ帯 9:20 - 高倉滝 10:30 - 東ノ滝 11:30 - 11:50 シオカラ吊橋 12:10 - 12:40 大台ケ原駐車場
dsc01274.jpg     山深い坂本貯水池

 
<1日目>

金曜深夜にアシーズブリッジ神戸店の能宗氏と合流し、大台ケ原駐車場で仮眠する。彼は我々と同様に沢登り、クライミング、BCテレマークなどを実践する頼れるメンバーだ。

土曜朝に車1台を駐車場にデポし、もう一台で東ノ川下流の薬師堂に向かう。池原ダム奥の坂本貯水池の最奥が出発地だ。山深く道が相当蛇行しており、回送で2時間以上も掛かってしまう。

人気も少なく携帯もR425から繋がらず無線も通じづらく何かあったら自力でどうにかするしかない場所だ。
dsc01281.jpg
薬師堂の杉林から
出発

 

 
dsc01289.jpg
 
川沿いの小道を歩き広い沢に下りる。
晴れ予報の天気は何処へやら、曇でむしむし暑く水際が気持ちいい。

開けた川原の穏やかな綺麗な流れを最短コースで幾度も徒渉しながら上流へ進む。

気持ちの良い歩きだ。
dsc01311.jpg
 
1時間程の歩きで薄暗い白崩谷出合に到着。
ここから渓相が明らかに変わってくる。
軽く休憩をした後
淵を胸まで浸かりながら歩いて通過。

マンション並みの巨岩がごろごろしてくる。
すごい光景だ。
dsc01327.jpg
 
dsc01346.jpg
 
dsc01345.jpg
 
dsc01350.jpg
 
深い渓谷の奥は、岸壁が立ちはだかる。
大蛇嵓だ。
dsc01953.jpg
 
dsc01357.jpg
 
巨岩の合間をぬうように進む。

岩間から覗く流れはとても綺麗だ。
dsc01359.jpg
 
dsc01957.jpg
 
dsc01959.jpg
 
dsc01377.jpg
 
dsc01375.jpg
 
dsc01367.jpg
 
巨岩が立ちはだかるアメ止メの滝付近は
右岸を高巻き。

豊かな森だ。
dsc01396.jpg
 
dsc01387.jpg大蛇嵓をバックに

 
dsc01399.jpg
 
長い高巻きを終えると、
美しい地獄釜滝25mが姿を現す。
迫力だ。

左岸のガレを登り滝上に出る。
dsc01413.jpg
 
dsc01415.jpg
 
dsc01421.jpg
 
さらに岩のサイズが大きくなっていく。
ここは、巨岩に沿って左下を通過。
人がミニチュアに見える景色の中、
通過できる巨岩の合間を見つけながら
がしがし進む。

谷の正面には巨大な岸壁の大蛇嵓が立ち塞がる。
上下左右あらゆる方向に移動する。
dsc01987.jpg
 
dsc01991.jpg
 
dsc01455.jpg
 
dsc01475.jpg
 
迷路のような巨岩の下も通過。
振り返るとかなりの高度だ。

足を滑らせて落ちれば一発であの世行きだろう。
dsc02004.jpg
 
dsc02007.jpg
 
dsc01497.jpg
 
すると、正面にこれまで見た巨岩の数倍の大きさの超巨大CS(チョックストーン)が我々の行く手を阻んでいる。
数回建てのマンション規模だ。
左から枯れ沢が合流している。
鳥渡谷出合だ。

少し休んで、超巨岩CSを通過すべく右岸を登り道を探すが岸壁で阻まれる。
本流をみると残置ハーケン・シュリンゲがある。
そちらが本命かということで、懸垂で元に戻る。
dsc01500.jpg
 
dsc01501.jpg
 
本流の巨岩を登り、残置スリングを頼りに上流側へ降下。
超巨大CSを左岸から巻いてすぐに、遥か上方に西ノ滝が見える幕営適地が見つかる。

今日はここでビバーグだ。
皆沢のスケールに充実の様子。
dsc02012.jpg
 
dsc01521.jpg
 
dsc01523.jpg
 
振り返ると深い渓谷に巨岩がごろごろ。
気づかない間に高度もかなり上げていた。
弱いが雨が降り出してくる。

両端の木にゴージュバッグでロープを張り、
それを天頂に フライングシェード4を2つ設営。
高さ調節が楽で支柱を使うよりも早く設営できます。

雨などの吹込みにも強い広い空間が確保できた。
これで本降りがきても一安心だ。
2人で1つだと相当余裕があり快適。

晩は焚き火でおいしい夕食を頂く。
dsc01562.jpg
 
dsc01528.jpg
 
<2日目>

ポタン、ポタン、、、
雨の音が憂鬱でなかなか起きたくない。
意を決して起きると思ったより小降り。

タープの下なので大きく聞こえたのだろう。
雨にモヤで、1週間に10日雨が降ると言われる
台高らしくなってきた。

何かでそうな幻想的な雰囲気だ。
dsc01582.jpg
 
今日も巨岩の間を縫って更に一気に高度を上げていく。 dsc01584.jpg
 
dsc01585.jpg
 
dsc02021.jpg
 
谷が少し広くなって右に曲がる所で右岸に
圧倒的な大きさの西ノ滝150mがそびえ立つ。

日本なのだろうかと思うような景色である。
dsc01588.jpg
 
dsc01592.jpg
 
西ノ滝下を通過すると、
今度は中ノ滝245mが奥の方に見える。

広い出会いを左岸にトラバースし、
シオカラ谷に入る。
シオカラ谷から振り返ると、、、

台高の圧倒的かつ幻想的な景色が広がる

東ノ川はすごい
dsc02032.jpg
 
dsc01595.jpg
 

シオカラ谷も少ししてゴルジュが始る。

フローティングロープで確保しながら
安全に通過する。

コンパクトなバッグの中に
濡れても重くならず水に浮くロープが入っており、
すぐに出せるのでクイック且つ安全です。
dsc01599.jpg
 
dsc02034.jpg
 

dsc01600.jpg

 

dsc01602.jpg
 
dsc01608.jpg
 
dsc01604.jpg
 
ゴルジュを抜け右岸を高巻くと
幅の広い高倉滝15mが出現。

少し戻り対岸に渡り左岸を高巻いて
急斜面を下ると滝口へ。
dsc02044.jpg
 
dsc02048.jpg
 
その上に大きな淵もありました。

新商品「パドルグローブ」を装着し泳いで突破。
圧倒的に楽で早いです。
dsc02049.jpg
 
dsc02063.jpg
 

dsc01611.jpg

 

さらに進むと細い東ノ滝25mがそびえる。
かなりの高度感。

ここも少し戻り左岸より高巻き、
観光用の鉄柵のある滝口に降り立つ。

上部は気持ちの良いナメ100m。

すぐにシオカラ吊橋に着き休憩後、綺麗に整備された登山道を駐車場まで戻り終了。登山道の階段は2日歩いた体には堪えます。回送も結構時間がかかりました。
dsc01615.jpg
 
どっぷりと高台の雄大な自然と沢登りを
堪能し大満足であった。お勧めです。

今回のウエアリングは、梅雨のさなかということもあり少し暖か目の装備で快適でした。

フラッドラッシュスキンロングスリーブ+タイツ
フラッドラッシュジップネック+タイツ
ストームゴージュショーツ
泳ぐ・寒い時に、パドリングジャケット・パンツ(雨具)

これに、
フライングシェード4ゴージュバッグ15&30
パドルグローブを携行です。

finetrackお勧めの沢登りレイヤリングはこちらから
dsc01617.jpg    シオカラ吊橋 dsc01619.jpg