※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
剱岳 残雪期BCスキー&登山
2016年5月21日

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■コース日程: 2016/5/21-5/22

■コース概要: 今回の剱岳は新田次郎の「剣岳(点の記)」で知られ、明治40年に陸地測量部の柴崎芳太郎一行を剱岳頂上へ導いた雪渓「長次郎谷」に登路を求めるルート。残雪期の好天を狙ってスキーでつなぐプランは天気に恵まれず、実は3年越し。雪不足に泣いた今期のバックカントリースキーの鬱憤を晴らすべく、チャンス到来とばかりに大好きな剱岳にスキーと登攀ギアを持って出かけてきた。


■レポート:高木  写真:高木、佐藤




昨年に比べると雪の少なさは歴然。加えて、雪不足の情報が定着しているせいかスキー客も少ない。しかし、昨年訪れたときに比べて雪のコンディションは悪くない。天気も上々。まずは足慣らしに背景の中央に見える立山の山崎カールを目指す。 まずは山崎カールを一本。気温が高いせいか、重いザラメの為、快適とはいかず、すぐに足にくる。
奥大日岳を見ながら雷鳥平を目指して一気に滑り降りる。標高が下がるにつれて雪はますます重くなる上、雨跡の深い縦筋に悩まされ、雷鳥沢の取り付きに着いたころにはすっかり足にきていた。 雷鳥平からは雷鳥坂をひたすら登るのみ。その名のとおり雷鳥を多く見かけた。彼らはちょうど恋のシーズンらしく、方々からつがいの鳴き声が響き、楽しげにじゃれ合う姿が多く見られた。別山乗越に建つ剱御前小舎が近くに見える頃には雪も消え、シールから担ぎとなり、一層しんどさが増す。
別山乗越から剱御前へ廻り込み、誰もいない東斜面を剱岳を見ながら滑降。「この天気でこれをやりたかった!」思い出となる一本となった。 ■2016/05/22
二日目、朝から快晴。この日も必要装備を背負い、ビーコンをセットして、いざ出発。放射冷却でカリカリの剱沢を安全を期してスキーを担ぎ、アイゼン歩行で長次郎谷出合いに向かう。
誰もいない長次郎谷を登る。幸い長次郎のコルまで雪道は続いており、テンションマックスでハイクアップ。 コルの下部はシュルンドで雪渓が寸断されており、熊の岩にスキーをデポして慎重にシュルンドを超えて行く。後ろには後立山の鹿島槍と爺ヶ岳が見える。
長次郎のコルからはザレた雪と岩のミックスで夏場と違い、なかなか難しい。ダブルアックスとアイゼンで一気に高度をかせいで山頂に向かう。 岩と雪のミックスを突破し、山頂直下の稜線に出る。すぐ後ろには長次郎ノ頭と八峰がつながり、後立山の山々が見える。まさしく「岩と雪の殿堂」にふさわしい山容。
誰もいない山頂へ。風も無く、雲ひとつ無い360度の大パノラマを楽しんだ。 さぁ、帰るぞ!
長次郎谷での滑走。(点の記)の修験者のお告げ「雪を背負って登り、雪を背負って降りろ」を思い出しながら、渾身の1本。 長次郎谷の出合いでスキーを脱いで3時間登り詰め、別山乗越を担ぎで越える。最終バスまであと1時間40分!!この後、雷鳥平へ疲労困憊の足で滑り降り、室堂へ必死のハイクアップ。最終バスの10分前にたどり着くというあわただしいフィナーレとなった。




■■■ 使用したウエア&ギア ■■■


トップ
アクティブスキンロングスリーブ
ドラウトフォースジップT
ニュウモラップフーディ

ボトム
アクティブスキンロングタイツ
クロノパンツ

ソックス
スキンメッシュソックス5本指
メリノスピンソックス5本指

アクセサリー
ラピッドラッシュグローブ