※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
GW 大峰奥駈道踏破(吉野~熊野本宮大社)
2016年5月2日

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■コース日程:2016年5/2~5/6
5/2(月)
近鉄吉野駅(09:30)-奥千本口(10:45)-青木ヶ峰(11:10)-四寸岩山(12:25)-二蔵宿小屋(13:25)-在来道を通り五番関(15:00)-陀羅尼助茶屋(16:30)-山上ヶ岳(17:30)-小笹宿(18:35)
5/3(火)
小笹宿(6:45)-阿弥陀ヶ森(女人結界)(07:40)-大普賢岳(08:20)-国見岳(09:05)-七曜岳(10:00)-行者還岳(10:45)-奥駈道出合(13:05)-弁天の森(13:30)-理源大師像(13:55)-弥山小屋(15:00)
5/4(水)
弥山小屋(06:00)-弥山(06:10)-八経ヶ岳(06:45)-明星ヶ岳(07:00)-舟ノ垰(09:00)-楊子ヶ宿小屋(09:15)-孔雀岳(10:55)-釈迦ヶ岳(12:25)-深仙小屋(13:05)-太古ノ辻(13:45)-天狗山(14:30)-嫁越峠(15:05)-地蔵岳(子守岳)(15:30)-涅槃岳(17:05)-阿須迦利岳(18:10)-持経ノ宿(18:35)
5/5(木)
持経ノ宿(06:20)-平治ノ宿(07:10)-転法輪岳(07:30)-倶利加羅岳(08:15)-行仙岳(09:50)-佐田辻(行仙宿山小屋)(10:25)-笠捨山(12:20)-地蔵岳(13:50)-香精山(15:05)-塔ノ谷峠(15:50)-古屋宿跡(16:30)-21世紀の森森林植物公園(17:00)
5/6(金)
21世紀の森森林植物公園(05:20)-古屋宿跡(05:50)-玉置山展望台(07:45)-玉置山(08:00)-玉置神社(08:25)-大森山(10:35)-切畑辻(11:20)-五大尊岳(12:00)-大黒天神岳(14:00)-吹越宿跡(15:15)-熊野本宮大社(18:05)

■コース概要
奈良県と和歌山県にまたがる修験道の修行場として開かれた道であり、世界文化遺産にも指定された大峰奥駈道。今回は奈良県の吉野から、和歌山県の熊野本宮大社まで4泊5日で抜けてみようと計画。
ルートの総距離は諸説ありますが、登り下りの累積標高も含めると、およそ120~130kmくらいではないかと思われます。

■文章&写真:松本



■5月2日(月)
GWは、ずっと行ってみたいと思っていた修験道の道、大峰奥駈道へ。
プランは少し短く4泊5日とし、吉野から熊野本宮までを迷うことなく踏破
することを目標とした。
この時期を選んだのは、真夏よりも水の消費量が少ないこと、日が高く午後7時くらいまで歩けること、雪が無いこと(年によっては残雪あることも)。
途中、水は随時補給するとして、食糧は行程5日分+予備を全て背負う。一日の終わりの楽しみはごはんなので、ザックは少し重めだ。
初日は山上ヶ岳から少し先の小笹宿まで。
出発が少し遅れ、予定よりペースを上げてコースタイムを調整。
風も無く、気温も高くてまるで真夏のようだ。
5日分の重量のザックも手伝い、半袖でも汗が噴き出る。
17:30、山上ヶ岳。日も傾きかけているが、本日の目的地はもう少し先。
宿坊があるとは聞いていたが、山の上にかなり立派な建物が現れて驚いた(修験の宿坊なので、配慮から建物等の写真は割愛します)
なんとか暗くなる1歩前で、小笹宿へ到着。
カミナドーム1を素早く設営し、明日からの長い行程に備える。
テントは私の他に10ほどもあり賑わっている。
ただ20:30を過ぎると一斉に夜の気配に変わった。
■5月3日(火)
2日目は小笹宿から弥山小屋までとなる。(クリックでMAP拡大)
天候が良ければ本当は楊子ヶ宿小屋まで足を伸ばす予定であった。
朝から風が強い。行動を45分遅らせ6:45出発とした。
ここ小笹宿で2日目の十分な量の水を補給。
8:20に大普賢岳を越え、10:00に七曜岳を通過。
風はますます強く、雨は時間の問題か。
10:45に行者還岳(ぎょうじゃがえりたけ)を通過。行動食を摂りながら先を急ぐ。
13:05に奥駈道出合、13:55理源大師像。尻皮を付けた修験者と途中すれ違った。
15:00弥山(みせん)に到着。
ここでついに強風に加えて雨がパラついて来たため、
弥山小屋前の指定幕営地にてカミナドーム1を張る。
早い切り上げとなったが、小屋でビールも手に入ったことだし、
続きは明日頑張ることにしよう!
■5月4日(水)
3日目は弥山小屋から持経ノ宿まで。
雨はあがり、行動はしやすいが風は相変わらず強風である。
昨日距離を伸ばせなかった分、本日の行程はやや長い。
06:00、弥山頂上立ち寄りで出発。
写真では晴れていて気持ちよさそうだが、帽子が飛ばされそうなほどの風が吹いている。
06:45八経ヶ岳、07:00明星ヶ岳、09:00舟ノ垰(たわ)を通過。
09:15には楊子ヶ宿小屋の東側の谷を下った所の沢で、1日分の水を補給。昨晩の雨の影響か、水量豊富である。
12:25、標高1800mの釈迦ヶ岳。
釈迦如来像が青空に浮いているようだ。
昼時なので、団体など10組ほどが賑やかにしていた。
私も荷物を降ろして小休止。
時間が押してきた。この先の天狗の稽古場でビバークの可能性も出てきた。先を急ごう。
13:05深仙小屋(大日岳山頂は稜線から距離があるのでパス)、13:45太古ノ辻にて、「これより大峯 南奥駈道」の道標。
行程も後半戦に入ったということか。
14:30天狗山、15:05嫁越峠、15:25天狗の稽古場。
当然ながら誰もいない。
ここで一晩はさびしい。やっぱり小屋のある持経ノ宿まで頑張ろう!
距離は4kmほどだが、この時間からの5山越えがこの後続く。
15:30地蔵岳(子守岳)を通過、般若岳、ヒクタワを経由し17:05に涅槃岳(ねはんだけ)。証誠無漏岳(しょうじょうむろうだけ)を経由し、18:10に阿須迦利岳(あすかりだけ)。
道中は画像のような立派な道標に導かれ、迷う心配は無い。
そしてどうにか明るいうちに、18:35持経ノ宿に到着。
さすがに脚が疲れた。
■5月5日(木)
4日目は持経ノ宿から古屋宿跡、そこから少し下った21世紀の森森林植物公園まで。
昨日の後半の無理が効いており、飛ばすのは控えることに。
ちなみに昨晩カミナドーム1を張ったのは持経ノ宿の小屋下。
小屋に入ることも出来たが、今回は全日程で自社テントを使う予定。
小屋から400m離れた水場にて1日分の水を補給し、06:20出発。
7:10平治ノ宿。ここで小屋をうろつくアナグマ(ムジナ)を発見。野生種を3m先で見るのは初めてだ。咳払いすると逃げていった。
7:30天法輪岳、8:15倶利加羅岳(くりからだけ)、9:50行仙岳。
行仙岳への道中ではツツジのトンネルもチラホラ。
12:20笠捨山。
道標に、ついに最終目的地の「熊野本宮大社」の文字が出てきた。
距離は、27.6km。。
13:50に通過した地蔵岳は、垂直の6m鎖場を下る箇所の他、
数か所の垂直気味な鎖場あり。
重く大きな縦走のザックではやや緊張しながら通過。
今回の行程で一番危険だと思った一帯。
雨が降っていなくて良かった。
15:05香精山、15:50塔ノ谷峠。
16:30に古屋宿跡着。脚の疲労度がピークにきており、コースタイム通りに進めなくなってきたので、本日中の玉置山越えは難しいと判断、少し下り21世紀の森森林植物公園へ向かう。
快適な東屋の前にカミナドーム1を張り、久しぶりのスマートフォンの電波圏内。明日の熊野本宮大社到着を目指して就寝。
■5月6日(金)
5日目、最終日。
まだ20km強ほど残っているが、ここまできたらあと少し。
脚は全快ではないが本宮まで進むのみ!
05:20出発、05:50奥駈道へのルート復帰。
玉置山へ向かう途中に、大きな世界遺産の記念碑。
08:00にひっそりした玉置山を通過し、08:25、世界遺産、玉置神社。
ここは車道でアクセス出来ることもあり、急に人が増えた。
昨日入手した天気予報通り、雨がぱらつき始める。
10:35大森山。本宮まではあと10.9km。
12:00五大尊岳を通過。
14:00大黒天神岳。雨は本降りとなり、エバーブレスバリオジャケット・パンツを着用。
膝がつらいが、それを嘲笑うような急な下りが延々続く。
吹越宿跡を通過して一瞬視界が広まった。
下界には、本宮の鳥居が見える!
ラスト2kmを切っても下り基調にはならず、まだ登り返しがある。
さすが修験道である。
脚の疲れからペースは上がらないが、着実に終着点へ近づく。
七越峰を16:40に通過し、備崎の熊野川が見えた。
そしてついに…
18:05、熊野本宮大社に到着!
脚の疲れも吹っ飛ぶ達成感と安堵が全身に巡る。
ソロでの5日間だったが、同じ行程を本宮から出発してすれ違った方、同じ方向へ行く方、気さくに話しかけて頂いた小屋の方々に感謝。
出会った方々に励まされました。私一人ではとても頑張れなかった。
今後は是非、熊野古道の他ルートである大辺路・小辺路・中辺路なども歩いてみたい。




■■■ 使用したウエア&ギア ■■■


L1:スキンメッシュT
L2:ドラウトエアジップネック
PANTS:カミノパンツ
SOCKS:スキンメッシュソックスメリノスピンソックスEXP
ACC:ナノタオル