※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
加古川リバーSUPツーリング
2016年3月21日

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■コース日程:2016.03.21

■コース概要: 佐治川・篠山川合流(兵庫県丹南町) ~ 津万滝(兵庫県西脇市) ~ 闘竜灘(兵庫県加東市)

■レポート&写真: 三宅・山原




広大な流域面積の多くの支流から水を集めて、播磨灘に至る加古川は、兵庫県最大の河川である。その加古川本流中流域が今回のコース。
通常時には水深が不足してパドリングに適さないため、増水時に限られる。幸い2日前まで続いた雨と、20度近くまで上がった気温のグッドコンディションに恵まれて、この日のツーリングを決行した。コースは、佐治川と篠山川の合流地点、まさに加古川が始まる地点をプットインとして、18km先の闘竜灘をテイクアウトとした。
全体的に瀬のグレードも1~2と穏やか。距離も長いということもあり、艇は、長さのあるツーリング用をチョイスした。しかし、のんびり気分でツーリングしていられないのがこの川。コース中4ヶ所ある堰堤は、全て上陸し回避(ポーテージ)しなければならず(事前のリサーチと下見が必須である)、さらに大きなクラス3の瀬が2ヶ所。いずれもリサーチと下見を要し、ポーテージも当然選択肢である。
佐治川からプットインしてすぐ、左から篠山川の黄土色に濁った水が入り、合流して加古川となる。その先には、流れが止まった鏡面の瀞場と真っ直ぐな水平線。穏やかな景色に似合わぬ水の爆音が聞こえると、1つ目の堰堤である(大増水時には瀞場はできず、水がそのまま堰堤を越えて流れ落ちるため回避の術はなく、そのまま行ってしまうと死につながる事故が起こる可能性が高い)。注意深く接近し、事前に確認した左岸の地点で上陸。堰堤の下まで艇を担いでポーテージする。
再び流れの先に瀞場と水平線が現れ、2つ目の堰堤となる。ここは右岸からポーテージ。3つ目の堰堤も右岸からポーテージした後に、現れるのがこのコース2大ラピッドの「津万滝」(西脇市)である。ちょうど東経135度・北緯35度の交差点、日本へそ公園の目の前である。
地層がフラットな川床から一変、ゴツゴツと岩棚が露出し、その隙間を縫って水が流れる。川幅一杯に広がる瀬の右岸ルートは人工的な2段の滝となっていて危険。左岸ルートで水深がある一番右のスロットから進入し、中段で大きく左に転進し、落差のあるスロットに突入。狭いスロットの中で浅い岩やホールを避けなければならず、ツーリング艇にはきついクラス3であった。
再びフラットな川床を進むと、4つ目の堰堤が現れる。コンクリートのスロープ状になっており、水深次第ではそのまま突っ切ってもいいようにも思えてしまうが、手前右岸に上陸してポーテージ。
さらにザラ瀬と瀞場が続く。途中、落差20cmほどの堰堤が現れるが左岸ベタのルートでそのまま漕ぎ抜ける。
テイクアウト地点の直前に、加古川最大の名勝にしてコース2大瀬の「闘竜灘」(加東市)がある。津万滝と同じく、龍の背のようにゴツゴツした岩棚の裂け目を早い流れが落ちていくクラス3オーバーの滝がある。ホワイトウォーターカヤックの上級者ならば、こちらを望むところであるが、SUPの場合は左岸側に開削された掘割水路を通る。
完全に真っ直ぐではない100mほどの水路は、ホールや嫌らしい反射波が待ち受けていて、しかも水深は浅くてフィンをコツコツと川床にぶつける。いつ落水させられてもおかしくない状況であったが、何とかバランスを保って突破。この瀬もポーテ―ジが選択肢に入るだろう。
このコースはほとんどの場合北風で、ダウンリバーは追い風を受け続けることになる。この日も体感で3mくらいの追い風。流れが緩い区間が多い割には、早いピッチで進んだ。また、鉄道の沿線であるため、本数は少ないものの電車回送が可能で、滝駅~船町口駅でそれぞれプットイン・テイクアウト地点からも近い。

【当日のデータ】
水量:船町-0.01m、板波-0.35m
プットイン:井原橋左岸上流駐車場
テイクアウト:闘竜灘下右岸
所要時間:3時間
距離:18.3km
ボート:インフレータブルSUP
グレード:1-2級(津万滝・闘竜灘は3級)




■■■ 使用したウエア&ギア ■■■


W1 アクティブスキン
L2 メリノスピンライト
W3 フラッドラッシュ
ラピッドラッシュグローブ
ラピッドラッシュソックス
メリノスピンアルパインソックス
ゴージュバッグ25
クイックレスキューベルト