※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
中央アルプス・宝剣岳極楽尾根
2016年1月9日

dsc00677big



■コース日程:
1/9:敬神ノ滝小屋手前ゲート(3:00)-上松尾根経由‐8合目(8:40)‐玉ノ窪小屋前ベース(10:40)-木曽駒ケ岳(12:20)-周辺偵察
1/10:玉ノ窪小屋前ベース(6:00)-宝剣小屋(7:00)-極楽尾根末端(8:00)-第一ピナクル手前(9:10)-第二ピナクル手前(10:10)-三角岩峰手前(11:30)-極楽平(14:00)-宝剣岳山頂(14:30)‐玉ノ窪小屋前ベース(16:00)
1/11:玉ノ窪小屋前ベース(17:10)-五合目(19:00)-敬神ノ滝小屋手前ゲート(20:20)

■コース概要:
中央アルプス・宝剣岳周辺はロープウェイを使って短いアプローチで3000m級のスケールのある冬季クライミングが楽しめるエリア。西面・極楽尾根は西面最長のルートで、花崗岩のクライミングに、雪稜にナイフリッジと、変化に富んだルートだ。今回、敢えてロープウェイは使わず、西面上松尾根経由でトライ。

■レポート:相川 写真:相川、上田、和田




■1/9
朝3:00出発。敬神ノ滝小屋手前から上松尾根をひたすら上り詰める。登山口付近は全く雪がなく、5合目の金懸小屋手前くらいからちらほらと雪が出始める。
上部はしっかりと雪がつき出す。正月くらいに入った人のトレースがうっすらと残っていて、ラッセルは大したことがない。
あわよくば初日も1本登るつもりだったが、全装備担いで1900m登ってさらにクライミングをする元気はなかった。今回のメンバーは冬のこのエリアの概念がなかったので、歩きまわって周辺偵察、翌日の極楽尾根の目星て付けておくことにする。
このあたり、ちょっと遊んで登る岩はいくらでもありそうだ。
■1/10
本日は極楽尾根。天気は上々で夜明け前の景色が美しい。
宝剣小屋裏から吹き上げの風が強烈な中、宝剣沢A沢を下降する。登山大系の情報でのアプローチはいつも苦労するが、ここだろうと思われる尾根末端を回り込むと、情報と一致。ここが取りつきで間違いないだろう。
ぐさぐさ雪のルンゼから登攀開始。
この尾根、末端から登るととにかく長い。易しい序盤はノーロープでどんどん距離を稼ぐ。
第一ピナクル手前でスタカットに切り替える。高度感が気持ちがよいところだ。
1ピッチの快適なチムニー登りでピナクルを越える。
その先の簡単なルンゼをコンテで登ると第二ピナクルだ。
ほとんど雪が詰まっていてクライミング感はあまりないが、雪がスカスカのため意外と悪い。
第二ピナクルの先は、ロープを出すかどうか悩ましい微妙に悪い雪稜が長く続く。時間短縮のため、ランニングコンテで進むことにする。
短い懸垂を越えると、稜線の上にどーんとルート上最大の岩壁、三角岩峰が立ちふさがる。
トラバース気味のルート、すっきりした凹角、狭いチムニー、どれも可能性ありそうでルート取りに迷うが、真正面から登るチムニールートを選択。チムニーは冬の装備ではかなり狭く、アックスを岩にひっかけながら、体をずり上げていく、面白いクライミングだった。
プロテクションは良好で、残置無視で楽しむ。2ピッチのクライミングで三角岩峰を越える。
このあたりからガスが出てきたと思ったら急速に天気が悪化。吹雪となる。
三角岩峰を越えればもう終わりかと思っていたが、その先のナイフリッジが結構悪い。そのままスタカットでワンピッチ延ばし、極楽平に抜けた。
14時半、宝剣岳山頂。
その後のベースまでの下山で、短時間ならいいかと油断して濡れたグローブを吹きさらして歩いていたら、軽い凍傷になってしまった。反省・・・・
■1/11
指の調子が芳しくなかったので、翌日はテントキーパーに。
パートナーを待ちながら、周辺をぶらぶらと散歩。なかなか良いクラックを何本か見つけた。
パートナー2人は東面中央稜に登りに行ったが、なかなかしびれるクライミングだったとのこと。
17時下山開始で、最後はヘッデン下山となった。




■■■ 使用したウエア&ギア ■■■


トップ:
L1: アクティブスキンロングスリーブ
L2: メリノスピンサーモフーディ
L3: 開発中L3
L4: ニュウモラップフーディ
L5: エバーブレスアクロジャケット

ボトム:
L1: アクティブスキンタイツ
L2: メリノスピンサーモタイツ
L3: ドラウトセンサータイツ

ソックス:
スキンメッシュソックス
メリノスピンソックスEXP