※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
四国吉野川SUPトリップ後編(大歩危・小歩危ホワイトウォーター)
2014年12月29日

四国吉野川SUPトリップ前編へ

国道を麻痺させ、孤立集落が出たほどの大雪のあとで、山にはまだ白く雪が厚く積もる四国吉野川。真冬でも豊富な水量と新たな仲間との出会い。そして予定外の大歩危・小歩危チャレンジで2014年を締めくくる思い出深いトリップとなった。今回はその後編、いよいよ吉野川の心臓部「小歩危」へ。
(レポート:三宅 写真:三宅、日隠(サファリ)、西原(そらみる))
Day 3. 吉野川大歩危(大歩危国境~小歩危鉄橋)SUP 2014.12.29

歩危峡の動と静を楽しむ、距離と瀬のグレードがバランス良いコース、クライマックスは小歩危峡の鉄橋の瀬。
今日は「サファリ」ガイド日隠氏と「そらみる」の西原さんの3名。晴れ予報は見事 に裏切られ、今日になっても雨が降り続く。昨日よりも5cmほど水位が上がり、多少は下り易くなった気もするが、依然としてフィンヒットには注意が必要。
スタートは前日と同じく大歩危コース国境の瀬から。ゴールは先へ延ばして小歩危コース森囲いの瀬の手前のサンリバーまでとした。
ターコイズグリーンの澄みきった水の中を、国境の瀬、ラピスの瀬、しあわせの滝の瀬とクラス3のホワイトウォーターが小気味良いテンポで続く。
「まんなか」の瀞場に入って、遊船に進路を譲りながら長い瀞場を漕ぐ。 前日のテイクアウト、堂床を過ぎてWEST WEST前の瀬を越え、小歩危コースに突入する。
Day 4.吉野川小歩危(堂床~大滝)2014.12.30

より難度が高い小歩危にチャレンジ。瀬の落差は大きいが、エキスパートレベルならば、適宜スカウティングやポーテージを行えば下ることができる領域だ。
小歩危の定番プットイン地点、堂床からスタート。ウォーミングアップには強すぎる瀬を2つ越え、前半メインとなる鉄橋の瀬へ突入。
前日に失敗を喫した難度の高い左エディキャッチのルートは捨て、慎重に右寄りのルート取りでクリアする。
ホテルサンリバーを過ぎ、巨岩が連なるロックガーデンの先にあるのが森囲いの瀬。ドロップと巨大なポワオーバーが入り組んだ大きく長い瀬である。

この日の水量では、浅く多数の岩を露出させた中にクリアなルートを見出すことができず、瀬の上段は、右岸からポーテージした。
直下のエディから再度入水し、バックウォッシュの強いウェーブの下段を抜けてこの瀬を突破する。
ここからテイクアウト地点まで、ポーテージ無しで下れるものの、なかなか手強いクラス3が続く。

吊り橋の瀬では、大きなバックウオッシュが待ち構えるドロップを右寄りに抜けようとして激しく落水を喫する。
この日のコース、もうひとつのメインは二段の瀬。ルートは極めてシンプルだが、中段のカレントがきつくて思うようなラインを通らせてもらえない。下段に直行しようとした1本目は失敗し、2本目のチャレンジで右エディを捉えてなんとかクリアする。
さらに瀬が続いた後、鏡のように穏やかな長い瀞場の先に、小歩危コースのメインのひとつ大滝の瀬がある。今回はその瀬の手前がテイクアウト地点だ。

今回のコースは、いわゆる小歩危コースの前半をつまみ食いした形であるが、それでもさすが小歩危。流れが集まり瀬のパワーは強い。
冬の水量でも、ルートを上手く選べば深さは十分で、ほとんどフィンヒットはなかった。

険悪な瀬を回避すれば、前日までの大歩危とグレードの大差はないが、パワーは強く、ボードコントロールに悩まされる。
冷たい雨が降る中の大歩危、そして、落水が多かった小歩危の3日間。ともにウエアリングはドライスーツの中にファイントラック。
ラピッドラッシュ+フラッドラッシュ+ポリゴン2ULのレイヤリングとした。
ドライ感のより強いラピッドを肌に直接着ることで濡れ感を最低限まで引き下げる。そして、その上によりボリュームがあり保温性の高いフラッドラッシュを重ねる。さらに、水分を含まずにデッドエアを蓄えるポリゴン2をレイヤリングして、ドライスーツのシェルから伝わる冷気を遠ざけ、暖かい空気層を保持する。この組み合わせは、冬のパドルスポーツでも最高のパフォーマンスを発揮してくれた。
今回の遠征を通じて、地元大歩危小歩危でラフティングツアーを開催している「サファリ」さんに大変お世話になった。
http://www.safari-g.com/raft/

【当日のデータ】
水量:池田ダム流入37.34-33.88t, 豊永0.05-0.04m
プットン:堂床(歩危茶屋)
テイクアウト:大滝手前左岸
距離:5.6km
ボート:インータブルSUP
グレード:3級
所要:1.5時間