ネパール中西部 プタヒウンチュリ7,246m その2日本出発からカコット編

2014年8月21日
⇒前の記事: ネパール中西部 プタヒウンチュリ7,246m その1「概要」 ■8月21日(木) 7時45分、ペルー遠征以来6年ぶりの遠征に出発。韓国で一泊してカトマンズに13時に到着。ビザの申請でかなり待たされたが、クスムカングル遠征以来20年ぶりのネパールの地を踏んだ。 (レポート/写真:林) |
![]() |
|
![]() |
カトマンズで行動食の買出しや登山局でのブリーフィングでのため3泊滞在。20年前に比べて車の多さに驚いた。それでも、空気もよくなり町自体もきれいになっていた。観光客が集まるタメル地区は建物はきれいになったが、昔のままの雑踏が残っていた。 | |
8月25日(月) ネパールガンジまではイエティ航空の30人乗りの小型機で1時間ほどで到着した。機内ではあめ玉、ソフトドリンク、ピーナッツの他に耳栓用の綿が提供された。必要な分だけちぎって耳に詰め込むのだ。 |
![]() |
|
![]() |
行きは右側、帰りは左側に席を取れば、天気がよければアンナプルナ、マナスル、ダウラギリなどの8,000m峰が見ることが出来る。モンスーンで雲が多かったが、堂々と雲の上に聳えている。いつかは8,000mに挑戦したい。 | |
ネパールガンジはインドとの国境近くにあり気温が高く、湿度が非常に高い。町一番のホテルに泊まったが、エアコンの騒音がひどくほとんど寝ることが出来なかった。まだ、本格的なトレッキングシーズンに入っていないため、宿泊したのは我々とイタリア人だけだった。 | ![]() |
|
![]() |
山岳地帯にあるジュファール空港は4,000m級の山の間を抜けていくため、午前10時を過ぎると雲や風が出てくるため、ネパールガンジ空港には夜が明ける前に到着して搭乗手続きを行い離陸は7時ころ。天候不順で離陸できずに数日停滞することもあるようだ。 | |
■8月26日(火) カトマンズ~ネパールガンジ間よりもさらに小型飛行機のツインオッター。貨物室以外に座席をつぶして客室にも荷物を満載。ネパールガンジ上空が晴れていたためジュファール空港に着陸出来るかと思ったが、結局初日は離陸したものの、ジュファール空港が雲で覆われて着陸できずに上空を旋回して引き返した。 |
![]() |
|
![]() |
■8月27日(水) 翌日、ネパールガンジでは朝方まで激しい雷であったが、定刻より少し遅れて離陸した。朝方の雷のため今日もだめかもと思ったが無事にジュファール空港に着陸することが出来た。2015年にはアスファルトになるとのことだが、まだ砂利の滑走路へは大変な砂埃を巻き上げての着陸であった。 |
|
数機の飛行機が着陸するため、すべてが着陸するまで滑走路に待機。20年前にカトマンズの空気が悪かったため、マスクを持ってきたがカトマンズで使わずにここで使うことになった。 | ![]() |
|
![]() |
ジュファールからドゥナイまではジープで移動となった。タクシーのようなもので人も荷物も満載。途中の川の支流に橋がないためジープを乗り換えた。ここまでジープはヘリコプターで運んだということ。ドゥナイまでは歩いても行くことができて、団体のツアーなどは歩いているようだ。歩きだと4時間ほど。 | |
ドゥナイはこの地域の中心の町で野菜以外のものは何でもそろう。スマートフォンも売っていた。ここで、ベースキャンプまでの食料、燃料を購入してトレッキングを開始する。 | ![]() |
|
![]() |
ベースキャンプまではコックとキッチンボーイが食事の準備をしてくれる。コックは多くの日本隊についた経験があるため、申し分の無いサービスで食事もすべておいしかった。 | |
メニューは朝はホットケーキ、チベッタンブレッドなど、夜はダルバート(豆のスープとご飯と野菜)、モモ(餃子)、豆料理、ジャガイモ料理など。毎日違うメニューが出た。 | ![]() |
|
![]() |
■8月28日(木) 日本を出発して8日目、ラバ(馬とロバの雑種)に荷物を積んで、我々は水筒と雨具程度の軽量装備でトレッキング開始。モンスーン期間中のためどんよりとした天気。全日程を通して朝方まで雨が降り、日の出とともに晴れ間が広がり、昼頃より雲が増えて、また夕方から雨というサイクルであった。 |
|
モンスーンの影響なのか、少し茶色くにごったベニコーラ(川)沿いに歩き出す。岩と雪に覆われた標高の高い山々の景色を楽しみながらのトレッキングを想像していたが、木がまばらに生えた裾野から急傾斜の草原が頂上まで続き、どちらかというと日本的な世界が広がっていた。 | ![]() |
|
![]() |
どんよりとした天気と単調な景色のため、ただ目的地に向かって歩いているだけとなった。 | |
急峻な高い山々で囲われた中での生活は、狭い場所を開拓し、米、豆、麦などを栽培している。夏場に取れた作物を貯蔵して長い冬に備えている。 | ![]() |
|
![]() |
生活に必要な物資のほとんどはチベットから来ている。そのため人の往来も多く道はしっかりしていて歩きやすい。放牧の道もあり途中間違えて1時間ほどロスをしてしまった。 | |
■8月30日(土) タラコット、ムシコーラとキャンプで2泊して8月30日にカコットに到着。カコットは岩壁の下に50軒ほどが寄り添うように暮らしている。ドゥナイからここまでで一番大きな村である。カコットで2日間の予定で滞在し、高所純化を行いベースキャンプに上がることになる。 |
![]() |
|
![]() |
高度順化のために滞在中、小学生が毎日遊びに来た。ネパールのガイドブックに興味があるようだ。特に観光用のエンジン付きの2人乗りパラグライダーのページがお気に入りのようだった。 ⇒ ネパール中西部 プタヒウンチュリ7,246m その3 「カコットからBC」に続く |