※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
立山 真砂沢雪洞ツアー
2007年5月3日

dsc_0002.jpg 快晴のGW後半。直前の新雪で真っ白な真砂沢と、雪崩・デブリの三ノ窓雪渓を滑って、快適な雪洞泊を楽しんだ。
(レポート:橋本、金山、写真:橋本、宮崎、荒木、川崎、藤田)※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。5/3 室堂 - 真砂乗越 - 真砂沢出合(雪洞泊)
5/4 真砂沢出合 - 三ノ窓雪渓 - 真砂沢出合(雪洞泊)
5/5 真砂沢出合 - ハシゴ谷乗越 - 内蔵助谷 - 黒四ダム
img_0007.jpg 頼りになる7名のメンバー <1日目>立山からケーブルカー、バスで室堂に着くと、快晴で冬のように真っ白で気持ちいい。暖冬の春スキーシーズンは、雪不足で悩まされるかと思いきや、GWも標高の高い山は怖いくらい新雪が降り積もっていた。

人の多い室堂から遠ざかるように、室堂山荘の裏を滑り、真砂乗越へ続く沢をトレースする。4日分の食料が入ったザックが重く肩に食い込む。
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お伽の国の雪上車
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真砂乗越への登り
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岩ヒバリ?
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氷で覆われた真砂乗越への最期の登り
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滑り出し
岩ヒバリだろうか、小鳥達が雪の上で迎えてくれる。
半分程標高を稼ぐと、斜度がきつくなりシールが効かなくなる。ここからアイゼン登行で、最期は氷を割りながら真砂乗越に到着。発達した雪屁を避け、少し別山寄りの北側へ移動。
雪屁はかなり尾根よりからクラックがずっと走っており要注意だ。滑走準備が出来たら、大斜面の真砂沢に滑り込む。
真砂沢ロッジまでの標高差1000m。今日のメインディッシュだ。重い新雪だが、気持ち良い斜面。重い荷物を踏ん張りながらしっかりと滑走。
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別山をバックに
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大斜面で休憩
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奥には鹿島槍などの白馬連山が見える
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剣沢との出合
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八ツ峰、左奥には剱岳がそびえる
dsc00816.jpg 途中、1人が雪崩で開いたクラックに落ちかけるアクシデントがあったが、直にレスキューに入り事無きを得た。ゴジラの背中みたいな大きな岸壁が正面に迫ってくると剱沢との出合だ。雪が多いせいか真砂沢ロッジは完全に雪の中でどこにあるかわからない状態だ。既に数張りテントが設営されていた。
我々は雪面に走る大きなクラックを利用して、雪洞を掘り始める。一苦労して7人分の快適な空間を作り終えた頃は、日暮が迫っていた。
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掘り出した雪をツエルトで外に出す
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入口をブロックで囲んだ雪洞。奥に空間が広がる。
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雪洞の中は結構広くほっとする場所。
寒くなってきたので中で食事&宴会です。雪洞の中は暖房効率も良く、0度以下になりにくいので、外気温が0度以下になる季節にはテントよりも格段に暖かく快適。また、底冷えしないので、防寒具も減らせます。更に、防寒具を着用して、シュラフに入れば一回り小さなシュラフでも十分暖かなのです。
テントの代わりにツエルト持参と装備も大幅軽量化可能。
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dsc_0085.jpg <2日目>本日も快晴!
行き先を悩んだ結果、長次郎谷ではなく、三ノ窓雪渓に本日は向かうことに。剣沢を下り、大きな近藤岩の見える二股から三ノ窓雪渓に入る。一箇所、雪解けが進んでいたので板を外して歩くことに。
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剣沢を下る
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少々スタートが遅かったせいか、三ノ窓雪渓は左右からデブリが出始めていた。気温がぐんぐん上昇する中、高度を上げていくと、「ザッザー、ザッザー」と左右から岩の上を滝のように雪崩が走って行く。更に高度を上げると、比較的新しいデブリが谷を大きく凸凹に塞いでいる。左右の壁からもデブリが溶岩のようにゆっくりと進行してくる。これ以上はリスクが高くそろそろ限界と、潔く下降を決めた。

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大きな近藤岩

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滝のような雪崩
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比較的新しいデブリ
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img_0178.jpg デブリを避けるように平らな斜面を繋いで滑走。
デブリ天国であった。北股からみると、今回の条件では池平山の方が条件がよさそうであった。
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ベースキャンプ地に戻ってからは、雪洞拡張&防風壁付の立派なダイニングを建設。
楽しい宴会が始まる。
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オートミール、スキムミルク、と自家製ベーコンで
作ったお好み焼 美味!
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dsc00985.jpg <3日目>今日も快晴。
でも、今晩から天気は下り坂で明日は大荒れ予報。
1日短縮で本日下山することに。2晩世話になった立派な雪洞に別れを告げ、ハシゴ谷乗越を目指し急斜面をつぼ足で登って行く。
振り返ると、迫力の八ツ峰が正面にそびえ立つ。
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dsc01009.jpg ハシゴ谷乗越をトラバースしてダケカンバの森を内蔵助平へ滑り込むみトラバースする。3日間の晴天続きで雪は相当重くなっている。
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よさそうな内蔵助カール
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内蔵助平をトラバース
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スノーブリッジを渡る
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大タテガビン
dsc01068.jpg 内蔵助谷の上流でスノーブリッジを渡ると、正面に圧倒的な迫力で大タテガビンが迫る。
内蔵助谷の右岸沿いを標高1500m下ぐらいまで滑走したあとは、スキーをザックに付け、崖のある夏道を歩くと黒部川に合流。
歩きにくい場所もあったが、景色が目まぐるしく変わり結構楽しい。
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本流出合に向かって
出合から本流は雪渓が繋がっていた。
暫らくは本流の雪渓の上を歩き、途中から夏道を歩いて黒四ダムへ。最期のダムへの急登はやはり堪える。
少々短めのGWツアーとなってしまったが、快適な雪洞泊を堪能できた。次回は、雪の多いときに、小窓から馬場島まで抜けてみるのも楽しいだろう。
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黒部川
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