※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
コロラド・リバーSUPトリップ [前編] ~ROAD TO COLORADO
2014年6月4日

いよいよコロラドへ。世界最大級のアウトドアイベント「GOPRO MOUNTAIN GAMES」に参戦。
(記事:三宅、写真:三宅・Brittany Parker)
2014.06.03
サンフランシスコ行きのユナイテッド機で関空から出国。そこからラスベガスでデンバー行きへ乗り継ぐ。ラスベガスでは搭乗口に早々とスロットマシーンが何十台と並ぶも、運試しする気は起きず、待ち時間をメールチェックして過ごす。
ラスベガスからデンバーへのフライトでは、雄大な中西部の峡谷と大河が眼下に広がる。
合計19時間を要して夜になってようやくデンバーに到着。成田からの2名と合流しレンタカーで宿泊地Friscoには深夜の到着となった。
2014.06.04
Friscoから一路南へ、Salidaに向かう。
此処にリバーSUP専門メーカーのBADFISH SUPが本拠を構える。
そのマイク・ハーヴィから、リバーサーフィン用のボード借り出す目的だ。
この町のパークは、マイクをはじめとした地元の有志が2000年から低予算でコツコツと建設。川沿いの遊歩道にカフェやシアターまであり、今や住民6000人の憩いの場となっている。このパークのお陰で、老人とホームレスだらけだったこの町に、パドルスポーツを愛する若い世代が移住し経済が活性化。飛躍的に治安も改善し、今では美しく静かな町に変貌を遂げた。
マイクの誘いでダウンリバーに出る。この日水量は4000cfs、雪解けの中でもハイウォーターだ。スタートのパークの中、300mほどの区間がもっとも激しい瀬。
水は濃い茶色に濁って流速は速く、いくつものホールやウエーブは無難にクリアするのがやっと。橋の通過は橋桁にぶつからないよう身を伏せなければならない程だ。
そんな中、若干12歳のマイルズは、次々にウエーブを乗りこなしていく。
パークを過ぎても流速は緩まないが、波は少し収まり、徐々に町を出て荒涼としたキャニオンへと変化してくる。3.2マイルのコースを30分ほどで終了。
マイクと別れた後、隣町のBuena Vistaで、全米で有名なカヤックのプロショップ「CKS」を視察。
ついでにこの町にもあるBuena Vista Whieater Parkへ。此処はあまりのハイウォーターにクローズド。そして、Friscoに戻ったのは21時過ぎになっていた。
【Go Pro™ Mountain Games】
2014.06.05
Vailに朝から移動。此処で開催されるGOPRO MOUNATIN GAMES (MTG)は、全米や世界各地からアスリートが集結し、アドベンチャーレース、MTB、クライミング、カヤック、ドッグ、スラックラインなど夏のアウトドアアクティビティが一堂に会するビッグイベントだ。リバーSUPも例外でなく、全米はおろか世界中から選手が終結して、名実共に世界最高水準のリバー・レースとなる。
この日は、「SUPサーフスプリント」と銘打たれているMTGのダウンリバーレースのコースの試走を2本。
3マイル(4.5km)の区間に、いくつものホールや連続波の瀬や、橋くぐりもあるコースで、険悪なところは無いがそれなりにテクニカルなイージー・クラス3といったところだ。
そのあと昼過ぎから、リバーサーファーの聖地Glenwood Springsへ移動。
海のサーファーも垂涎のビッグウエーブのサーフィン。
最初はコワゴワという感じだったが、回を重ねるにつれ、BADFISHで借りたRIVERSURFER 6’11”にも慣れ、確実に波に入れるようになった。たっぷり遊んだのでVail帰着は夜中の11時過ぎ。
2014.06.06
滞在先のホテルの駐車場でマイクTら、BADFISH/BOARDWORKSチームと出会う。午前中に軽くダウンリバーを一本。午後は休養に充てVailの街を散策。
MTGのダウンリバーのコースを試走するというので、午前中は彼らに混ぜてもらって軽くダウンリバーを一本。
その後の午後は休養に充てVailの街を散策。至る所で様々な競技や、メーカーのブース出展で賑わい始めている。
街の中心に架かるInternational bridge下のプレイホールではカヤックのフリースタイル競技の予選が行われている。大会本部でのレジストレーションも完了し、翌日のレース本番に備え早めに就寝。
2014.06.07
MTGのSUPサーフスプリントのレース当日。早めに起床し軽く朝食を摂って、スタート地点に到着する。
SUPのレースの前に実施されるカヤックスプリントが遅れて、スタート30分延期となっている。掲示された出走順をチェック。日本選手は、高畑選手が3番、三宅が20番目だ。
カヤックとSUPの出場選手で込み合うスタート地点を離れ、待ち時間を利用して軽くウオームアップ。
10:00にレース前のミーティング開始。ルールの説明と質疑応答が行われる。あくまでも立ち姿勢が原則だが、途中、いくつかの橋は立ったままで通過できない高さである。ニーリングでのブレイスはOKだがパドリングはNGだ。約3マイルのコースのタイムで順位が決定する。各選手が30秒おきに出走するため、上位の選手ほど多くの先行選手を追い越さねばならず、その巧拙がタイムに大きく影響する。
レースが開始された。スタート地点に時間が電光掲示板で表示され、出走順に次々に選手が呼び出される。岸辺の所定の場所に浮かべると、スターターがボードを押さえ、20秒、10秒、3秒のカウントで“GO”となる。
いよいよスタート、2000mという標高と乾燥した空気に、僅か5分ほどで気管までカラカラになる。20分以下の短いレースタイムであるが、ハイドレーションから僅かでも喉を湿らせずにはいられない。
コースも半ばに差し掛かる前に、遅い前走選手に追いついてしまった。ちょうど長い直線が続いている。瀬の中で距離を詰め、出たところで一気に追い越す。これで一人抜いたが、後半の樹林帯で後続の選手に抜かれ12位という結果に
1位は海から来たトップレーサーのカイ・レニー、2位はリバーのトップであるマイクTが、そして3位に日本の高畑選手が入った。1位のタイムを叩き出した昨年の王者ダン・ガベアは、何故か参考タイムとなり順位外となった。
2014.06.08
あいにくの雨の中、MTGのSUPクロスのレース当日を迎えた。選手は、片足をボードに載せて並び、“GO”のサインを待つ。ゲートの不通過やブイタッチをミスすると失格。ニーリングでの漕ぎや、水底を蹴ってボードを押すのも失格だ。
朝の一次予選は、インコーススタートで先頭に立ったままクリーンにゴール。二次予選は、イン側中程からのスタートで、他選手に激しく押され落水し、最後尾まで順位を落としてしまったが、先着2名が失格で、クオーターファイナルに進んだ。
そして午後のクオーターファイナルは、同走にマイクTとカイ・レニー、さらに地元コロラドのカヤックスター、ダスティン・アーバンという厳しい組。スタートすぐにカイ・レニーがトップスピードの違いを見せて飛び出し、他の2人にも先行を許してしまう。後ろに続いてミスを待つが、期待通りにはいかずにそのまま最後尾でフィニッシュ。
一方で、手堅く勝ち上がった高畑選手は、カイ・レニー、マイクT、スペンサー・レイシーとのファイナルに臨む。そのファイナルは波乱の展開、2名が失格で順位が出ないため再レースとなる。仕切りなおしで再度行われたファイナルは、GOPROブイでのレールを擦り合う激しい競り合いと、最後のホールとアップストーリームゲートが絡んだクラッシュ&バーンという、クロスの醍醐味を体現したようなレース展開で、1位スペンサー・レイシー、2位マイクT、3位高畑選手という結果に。