※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
コロラド・リバーSUPトリップ [準備編] ~ROAD TO COLORADO
2014年6月3日

コロラド・リバーSUPトリップ。雪融けハイウォーターの天国のようなコロラドで過ごしたリバーSUPトリップの記録。
(記事:三宅、写真:三宅・Brittany Parker)
アメリカ・コロラド州は、ロッキーの雪融けが大量に川に注ぎ込む5~6月に、早くもパドルスポーツのハイシーズンに突入する。今年は、冬の間に山に例年にない充実したスノーパックが蓄えられた恩恵で洪水といっていいほどの豊富な水量である。この時を待っていたかのように、地元パドラーが川に繰り出し、雪解けハイウォーターを満喫する。そして、各所で毎週末のようにコンペやイベントが開催されている。
スタンドアップ・パドルボード(以下SUP)も例外ではなく、川でダウンリバーや、サーフィンを楽しむ人口の拡大に伴い、競技への参加や関心も高まりつつある。そのリバーSUP競技は、大きく2種類に分けられる。瀬のある川を下るタイムで競う「ダウンリバースプリント(もしくは「ダウンリバーレース」)」。もう1つは瀬の200~300m程の短い区間にゲートやブイを設置したコースを、複数の選手が一斉にスタートし、ゴール上位の勝ち抜きで勝者が決まる「クロス」である。
今回の旅の目的は、「GOPRO™ MOUNATIN GAMES(以下MTG)」と「FIBArk」の2つのコンペの出場と、その合間にGlenwood Springsのビッグウエイブ・サーフィンや、現地パドラーとの交流、最新のスキルやギアの情報を得るという欲張りなプランだ。
遠征を決めたのは、出発の僅か2カ月前。準備には十分な期間が残されていないが、日本の恥にならないレースをしなければと、付け焼刃ながら猛特訓。まとまった時間が取れる週末には、スプリントレースを想定したレースモードでのダウンリバー。平日の朝は会社に程近い兵庫運河でフラットウォーター漕ぎ練。さらに、ゴールデンウィークには、同行する高畑と東京の御嶽渓谷に合宿し実践練習。
【ダウンリバートレーニング】
3月と4月の週末に5日に亘って奈良県吉野川の通常コース約11kmを2つに分けた5km強の区間でダウンリバースプリントのトレーニング。加えてエディにブイを浮かべてターン練習。さらに、コロラドのビッグ・ウォーターに少しでも順応できるよう、5月には1日費やして、琵琶湖から豊富な水量が流れ出る滋賀県の瀬田川でのレース漕ぎ。友人の協力で2.1kmを4本効率よくこなした。
【静水漕ぎ練】
4月から5月の平日、8日間に亘り、ファイントラック事務所から地下鉄で15分ほどの兵庫運河で朝練。此処で初心者向けSUP体験を行う「兵庫運河水上さんぽ」さんの協力を得た。
兵庫運河は、250mのレガッタコースを備えた完璧な平水面。タイム計測して500mスプリント漕ぎと、6割の力で1,000mの漕ぎ。さらに、コースのブイを使ってのターン練習。500mのタイムは連日更新され、モチベーションが高まった。
【関東合宿】
ゴールデンウィークを利用して、関東で高畑選手と合流してトレーニング。
利根川諏訪峡の雪解けビッグ・ウォーターでダウンリバーでは、SUPにはきつく、あまりに早い流れに翻弄されるのみ。続けて多摩川御嶽渓谷で、高畑選手とSUPクロスを想定したトレーニング。初めてのシチュエーションに戸惑うが、昨年までの経験に基づくアドバイスを貰い、本番のレースが少しイメージできた。ダウンリバーレースのトレーニングは、特に追い越しに注力。さらに静水でストロークのフォームチェックを行い、多くのラーニングを得られた。
その間、4/13の兵庫運河での500mスプリントレース(1位)と、大阪の狭山池で村林プロのレッスンに、翌4/27の3.2kmのレース(クラス3位)への参戦。高地への順応と持久力アップのため、関西圏ではあるが、標高の高い山を狙って登山を実施。
【装備・パッキング】
出発前夜、仕事から帰って遅くまでパッキングに時を費やす。持参するボードは10ftと12.6ftの2艇。インフレータブルとはいえ、重量と嵩はかなりのものになる。それに、パドル2本と、ヘルメット、ライジャケ、ウエア・・・、安全装備にゴージュバック25やナイフやカラビナなども必須である。
飛行機は通常、預けが1つと機内持ち込み2つの荷物が許されているが、今回の預け荷物として、ボード2艇が入った巨大な32kgダッフルバッグと、パドルにウエア類を巻いて収めたパドルケースで、2つのオーバーサイズバゲージが発生し、多大な超過料金を必要とした。その他、着替えなど一式とノートPCは、機内持ち込みの規定サイズ内に詰め込んだ。
そんな荷物のコンパクト化以上に頭を悩ませたのがウエアの選択だ。昼間に気温が上がるとはいえ、標高が高く、雪解けで水温は低い。冬装備のドライスーツとサーマルレイヤーが天候によって必要になる。一方で好天のレース時は、ラッシュガードとショーツといった軽装になる。そういうシチュエーションでは、ラッシュガードとしてもインナーにも使えるfinetrackのウォーターレイヤリングが大いに効果を発揮した。フラッドラッシュ®、ラピッドラッシュ®、アクティブスキン®、カミノショートパンツを用意した。