※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
台高・北山川支流 摺子谷左俣大滝
2014年7月12日

台風一過の週末、北山川支流・摺子谷左俣大滝へ。
高さ200m超級ともいわれる巨瀑であるが、小さな谷のさらに枝谷に掛かるため通常水量はチョロチョロ程度。しかし台風通過後の増水のため、フォトジェニックな見事な大滝に変身しており、充実の登攀を楽しむことができた。
なお高度計で実測した高さは、下からは見えない部分にすぐ連なっている2段10mの滝も含めて、170mであった。とはいえ、おそらく西ノ滝に次ぐレベルの紀伊半島でも最大級の大滝なのは間違いない。
(レポート:相川 写真:相川、馬上)
7時に駐車場出発。アプローチは一時間ほどだ。摺子谷の左俣は伏流してわかりにくいと聞いていたが、台風のもたらした雨のためにガンガンに水が流れている。
大岩の積み重なる左俣をしばらく登っていると、急に眼前が開け、大滝が姿を現した。水量だいぶ増えて見事な姿になっていた。やはり滝は、登る障害となるかどうかはさておき、タップリ水が流れている姿がよく似合う。
滝の撮影会などをしたあと、8時半すぎに登攀開始。
一ピッチ目、凹角内はありえないぐらい水が流れているので、左のカンテから。3級に満たない程度でイージーなので40mほどノーロープで時間短縮
大テラスを過ぎ、ちょっと上がって斜度が出てくるあたりでロープをつける。
今回は3人で順番にリードを回していくことにした。
すっきりした岩壁を少し直上して草つきのあたりでかなり行きつ戻りつ迷っている。フォローしてみるとなるほど悪かった。
このピッチは右手の方に見えた大きなテラスからカンテ沿いに行くと簡単だったか?
3ピッチ目。大テラスから上は、かなりヤブい。下から見ていてすっきりして見えた、草つきを左に回り込んでみるルートを提案してみた。
行ってみると、ワンムーブ微妙であったがなかなかすっきりした好ルート。落ち口を間近に望む大テラスまで。
30m、IV+
4ピッチ目。すぐ上のカンテ上から、左に草つきを迂回。スラブを越えて溝を渡り、目の前のフェースを登ってテラスまで。易しいがややプロテクションは取りにくい。
この壁全体に言えるが、カムが効く箇所がほとんどなく、プロテクションはハーケンとブッシュがメインだ。
35m、IV
5ピッチ目。
やや巻き気味に左に回り込み、最後は水線に出て、地上150mのシャワークライム。
水の中は意外とフリクションが効き快適だったが一瞬でずぶぬれに
25m、IV
6ピッチ目。
木登りピッチかと思えば、さにあらず。あぶみまで繰り出すかなり悪い木登りだった。
気合のクライミングでぴったり見えてる部分の落ち口まで。
30m、V,A1

7ピッチ目。
下から見えていた落ち口にすぐ連なって、2段10mほどの滝があったので、ここまで登ることにした。一度水線まで下りて、チョックストーンを越えて簡単なフェースを登る。
20m、III
さて下降。
見たところ左岸側のほうが樹林帯をまっすぐ降りれそうだったので、落ち口から右岸の尾根状に上がり、懸垂。50mロープ一杯の懸垂三回で、右から入るルンゼにぴったり降りる非常に効率の良い下降をすることができた。