※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
2013年K2遠征その⑤_ABC設営
2013年6月24日

前の記事:2013年K2遠征その④_キャラバン(ゴレⅡ~K2BC)

6/23 BC到着翌日は休養日とする。プラパール(プラダンより高強度のプラスチック段ボール)や樽を開き、装備や食料を整理しつつのんびり過ごす。
(レポート:小谷部、写真:栃木K2登山隊2013)
6/24 1日の休息後ABC(アドバンスドベースキャンプ)設営に向け、登頂を目指す隊員6名とハイポーター4名で出発。
まずBCを設営したモレーン東側を流れる川を渡り、雪原出る。雪原はこれといった目標物が何もないので、適宜に標識を立てながら進む。
ABCは登攀ルートの南東稜基部に設営するが、目の前のセラック帯を通過しなければならない。しかし、周囲のスケールが大きすぎるので、遠くからはセラックも小さく、傾斜も緩いように見えてしまう。
氷上湖。セラック帯入口付近は、このような渡渉不可の氷上湖や川が複雑に入り組んでおり、下手に歩くと行き詰ってしまう。ケルンを積んだり標識を立てたりして迷わないようにする。
そして、セラック帯へ突入。崩れてきたらひとたまりもない巨大なセラックもあり、なるべく早く通過したいところだ。しかし、氷の急斜面やクレバス等があり、そんなに早く進めない。また、クレバスが大きく転落の危険の高い場所には安全確保のためフィックスロープを張りながら進む。
セラック帯を抜け右岸のサイドモレーンに出る。ここからABCまではアイゼンを脱ぎモレーンを登る。
モレーン上はセラック帯と比べると格段に歩きやすくなるが、高度順化を踏まえ意識的にゆっくり登る。
そしてBCから3時間半ほどで、標高約5260mのABCに到着。我々が一番乗りなので、平らで広い場所にテントを2張り立てた。
今回、フィックスロープやテント、酸素、食糧等を荷揚げしてもらう4人のパキスタン人ハイポーター。登頂には彼らの協力が不可欠だ。
休憩中にテント場から少し上に登り、南東稜の雪の量を確認に行く。前回2009年のK2遠征の経験から、雪が多いと雪崩の危険が高まるのはもちろん、ラッセルで時間と体力が奪われ登頂の確率が格段に下がるからだ。実際に見た結果は4年前の記憶との比較になるが、確実に少ないと感じた。今年はいける!前回の遠征でC4までのルートはわかっているので、天候さえ良ければ登頂できると気分も盛り上がるが、雪が少ない場合の弊害が未知のため若干の不安も残った。
小一時間ほど滞在し高度に体を慣らした後、登りと同じ時間をかけてBCへ戻った。

<本日のレイヤリング>
トップス:L1アクティブスキン+L2メリノスピンサーモ+L3ドラウトクロー
   +L5エバーブレスアルマ
ボトムス:L1アクティブスキン+L2メリノスピンサーモ+L3ドラウトクロー
   +L5エバーブレスアルマ
ソックス:L1スキンメッシュソックス+L2メリノスピンEXPソックス
その他:アルパインビーニー、ドラウトネックゲイター、毛手袋

⇒登山編(C1ルート工作、設営)に続く