※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
四国石鎚山系 GW縦走ハイク
2014年4月26日

「遊び手=創り手」のファイントラックでは、「休みはしっかり遊んでこい!(フィールドテストなども兼ねて)」と、GWはなんと11連休!
この時期残雪の山も魅力的ですが、今年はテレマーク練習で雪とたっぷり戯れたので、雪はお腹いっぱい。雪のない山をのんびり歩きたい。
そこで前々より地図を見て気になっていた、四国石鎚山系の縦走に行ってきました。
■山行日:2014年4月26日~5月2日、レポート・写真:岩井)
今回の目的は石鎚山系を「山と高原の地図」で見える西端「堂ヶ森」から東端「二ツ岳」まで歩くこと。
「石鎚山」は百名山でもあり全国的に有名で訪れる人も多い山ですが、地図を広げてみるとその東西には楽しそうな縦走路が伸びているのです。

天気は3日目より崩れそうですが、時間はたっぷりある。のんびり良い山旅ができそう。
移動に1日かかるため、初日は登山口まで、2日目の早朝から縦走開始。
今日のメインはいきなり「石鎚山」。ただ、石鎚山の西側に位置する「堂ヶ森」や「二ノ森」を踏んで石鎚山を目指します。

事前情報では訪れる人も多くなさそうだっため、あまり期待はしていなかったのですが、山を包む笹原が美しく、予想以上に良い景色で嬉しくなります。
堂ヶ森や二ノ森を順調に過ぎ、東斜面のトラバース道へ。
今年は雪が多かった影響か、樹林帯の中には残雪が多く残っていました。湿ったの残雪の踏み抜きにドキドキしながら石鎚山頂へ向かいます。
グズグズの残雪に気を遣いなが四国最高峰の天狗岳の山頂を踏む、ところまでは順調だったのですが、ここで欲を出して破線ルートの東稜へ。
しかし、交錯する踏み跡に右往左往し、南陵を降りたあたりで笹に覆われ登山道が見つけられず、彷徨った結果来た道を戻って大きくタイムロス…。この日は予定の山荘しらさのテント場まで辿り着けず、土小屋で1泊。
3日目は予報通りの雨。前線ががっつり四国上空を通過、大雨とのことのため、早朝にとりあえず山荘しらさまで移動し、ヘタレらしく避難小屋へ避難完了。
この小屋が予想外にきれいで快適。つい、この日から2日間、薪ストーブで遊んだり居合わせた登山客と酒盛りをしたりと、グータラ停滞。

(写真は避難小屋でなく隣接する有人の「山荘しらさ」。ヒマを持て余してのぞきに行ったところ、スタッフの方が中を案内してくれました。内部は改装され、モダンな雰囲気の素敵な山荘です。)
5日目からようやく晴れ!お世話になった避難小屋を掃除して瓶ヶ森を目指します。
石鎚山からも良く見える瓶ヶ森は、車道が山頂直下まで伸びているのが残念ですが、笹原が広がる山頂が美しい山です。
瓶ヶ森を過ぎると西黒森、自念子の頭、東黒森、伊予富士、寒風山、笹ヶ峰と何度も登ったり下りたりを繰り返す縦走路へ。

笹原に覆われた山々の稜線に続く山歩きは楽しいのですが、いささか見渡しが良すぎるので縦走路に沿って延びる車道がやっぱり残念。これがなければもっと良い山なのに。
でも、ツーリングには最適な場所かも。今度は自転車で来たいですね。
笹に覆われた「笹ヶ峰」の山頂を踏んだ後、直下にある丸山荘のテント場が今夜の幕営地。
ちなみに、今回は遊び心重視でテント代わりにハンモックを使って縦走していたのですが、本当ならソロ無雪期は、ツエルトⅡロングが軽くコンパクトなのに広くて快適なのでおすすめ。いつもはこれです。
6日目、一度笹ヶ峰の山頂まで登り返し、縦走再開。
この日はのルートは一般ルートとは言え、あまり通る人がいないのか事前情報では登山道が笹で覆われて歩きづらいとのこと。
朝のうちは霧に覆われていましたがちち山を越え、平家平との分岐あたりで霧が晴れ、笹原に覆われた山塊の最後に良い景色を堪能。
ここからは踏み跡はしっかりしているものの、登山道の上にまで繫った笹で足元が見えず、非常に歩きにくい道に。
七番越まで降りて一安心、と思ったのも束の間、綱繰山までのルートは笹が繫っていたり様々なところに散在するテープに惑わされてまたも彷徨い、タイムロス。地図をよく見て、やっと正しいルートを見つけ、昼過ぎにようやく銅山越えまでたどりつきます。
ここまで来たら登山者も突然増え、ルートも明瞭!さくさくと西赤石山をを越え、東赤石山頂直下の赤石山荘を目指します。
赤石山塊は岩稜に覆われたこれまでとは様相の異なる険しい山。途中の前赤石山の岩場は高度感たっぷりで緊張したものの、無事通過し赤石山荘へ到着。
(写真の岩稜の斜面を通過します。クサリなどもなく、写真だけ見ると一般登山道とは思えない…)
最終日の7日目。東赤石山の山頂を踏んで筏津へ下山します。
本当は、マップの東端まで歩くならばその先の二ツ岳までですが…東赤石より先は一般登山道ではあるものの、地図上には「ヤブ漕ぎ」の文字。前日の笹に覆われた道に飽き飽きして、ここで下山することに。(予定を好きに変えられるのもソロの良いところ!と言い訳しておきます。)
最終日にして一番の快晴!
空身で山頂をピストン。早朝の誰もいない山頂でしばらくこれまで歩いて来た縦走路を眺め、ほっとした気持ちと寂しい気持ちの入り混じった山旅の終わりを噛みしめます。
よく整備された沢沿いの道をひたすら下ります。新緑に包まれ始めた美しい沢に、今年は沢登りも行きたいなーと思っていると車道へ出て、下山完了。下山後車道を歩いていると、地元の方に拾ってもらい、周辺の観光案内からお昼ご飯、最後に温泉まで連れて行ってくれ、二度この山を楽しむことが出来ました。
このあとGW最終日に神戸に帰るまでの間も、多くの地元の方にお世話になり、四国の人の温かさにも触れることができた、思い出深い旅となりました!