※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
2013年K2遠征その③_キャラバン(パイユ~ゴレⅡ)
2013年6月19日

前の記事:K2遠征その②(キャラバン アスコーレ~パイユ)

6/18 パイユにて高度順化の後は1日停滞。
停滞中、ネット接続が不調のスラーヤ(衛星携帯電話)をあきらめ、最新のスラーヤを手配する。届くまで2週間ほど日本へ情報発信できず申し訳なかった。
またリエゾンオフィサーが、足が痛く体調も悪いので下山することになった。しかし、下山はするが自分の名前である場所へ定期的にメールするように要求。滞在を偽るリエゾンオフィサーなんて聞いたことがない。幸い他の隊のリエゾンオフィサーも交え説得し連絡不要となったが、本人は不満たらたらで下山していった。
(レポート:小谷部、写真:栃木K2登山隊2013)
6月19日、好天の中パイユ出発。
右岸の台地を2本ほど支流を越えて行く。
6/19 パイユから小一時間ほど歩くと、バルトロ氷河末端に到着。
ここはトランゴ氷河への分岐の案内表示がある。トランゴ氷河へは右岸をそのまま進むが、コンコルディア、K2BCへは氷河に登り対岸へ渡る。
バルトロ氷河末端。
氷河末端の水は、細かい岩屑が多量に混じり茶色く濁っている。
氷河末端部分はデブリ(岩屑)が厚く堆積し草も生え、まるで土の上を歩いているよう。
氷河の真ん中辺りまで来ると、遠くにトランゴネームレスタワーが見えるようになる。
トランゴネームレスタワー
ルートの対岸、右岸のトランゴ山群にあるためしばらく見える。下流からも上流からも同じように円柱状に見えるのが素晴らしい。
バルトロ氷河を横断すると、しばらく左岸のモレーン(氷河によって運搬された岩屑の堆積地形)を歩く。
いつしか左岸へ上陸。
そして再び砂地からモレーンへ
さらに左岸の氷河も横断
そしてウルドカス
埃っぽいのがネックだが、陸地のキャンプサイト。4年前は写真正面の大岩の先にトイレへ続くきれいな道があったが、巨岩が大崩落し道が無くなっていた。なお、その時の大崩落でポーター5人が下敷きとなってしまったらしい。

<本日のレイヤリング>
トップス:L1スキンメッシュ+L2ラミースピンクール+L4ヴェロキラップ(朝夕のみ)
ボトムス:L2メリノスピンライト+L4アルパインパンツ
ソックス:L2ラミースピンソックス
その他:ロゴキャップ
6/20 ウルドカスからは左岸を離れ氷河の中央をルートに取る。天気も良く氷河中央に出ると、行く手の遠く先に三角に尖ったガッシャーブルムⅣ峰が見えテンションも上がる。
1時間半程歩くと今後は右手に先端の尖ったマッシャーブルムが姿を現す。バルトロ氷河周辺の山は全体的に尖った山が多く見応えがある。
氷河の上を流れる川。
バルトロ氷河の上には何本も川があり、何か所か渡渉を強いられる。また、氷の上を流れているので、水は刺すように冷たく、川の近くは傾斜が急で氷の上の砂利も薄くなっており滑りやすく危ない。
氷河の上にはケルンや踏み跡があり、それをたどっていく。たまに踏み跡が薄く分からないところがあり、道案内のポーターがいないと迷いやすい。
最初一部しか見えなかったマッシャーブルムも、昼ごろまで歩くと全貌が見えるようになる。
トレッキング中の昼食はコックが先行して昼食ポイントに行き、準備して待っていてくれる。メニューは暖かいジュースとクッキー、ドライフルーツ、チーズ、パキスタンのインスタント麺等、毎日ほぼ一緒。
4年前の遠征では高度順化のペースが個人で異なることからバラバラに分れて歩いたが、今回は前後にハイポーターを配置し遅い人に合わせて一列に並んで一緒に歩く。
ゴレⅡ
氷河の上のキャンプ地。デブリ(岩屑)が堆積しているとはいえ、その下は厚い氷なので陸地と比べて寒い。そんな中でもローポーター(BCまでの荷揚げポーター)は、写真のように石を積んだだけの低い壁にブルーシートを掛けただけの寝床で寝る。

<本日のレイヤリング>
トップス:L1スキンメッシュ+L2ラミースピンドライ+L4ヴェロキラップ(朝夕のみ)
ボトムス:L2メリノスピンライト+L4アルパインパンツ
ソックス:L2ラミースピンソックス
その他:ロゴキャップ
夕方、ゴレⅡからコンコルディア方面を望むと、ガッシャーブルムⅣ峰が夕日で輝いていた。
振り返ると、マッシャーブルムも夕日で輝いていた。

⇒キャラバン編(ゴレⅡ~K2BC)に続く