※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
前穂北尾根
2012年9月22日

晴れた秋空の元、土日の2日間で前穂北尾根、奥穂~西穂の岩稜2本を一度に楽しもうと、朝一で上高地に入り5,6のコルから前穂北尾根、奥穂を経由し穂高岳山荘まで足を延ばした。
(レポート:小谷部、写真:小谷部、後藤)
朝一のタクシーで沢渡から上高地へ入り、うす暗い中歩き始める。
徳沢にて我々同様、前穂北尾根を予定している3人パーティーが休んでいたので話をすると、彼らは奥又白からのトラバースルート(踏み跡)が不明瞭で迷うかもしれないのを警戒し、パノラマコースを屏風のコルまで行き、コルから北尾根を登るらしい。
我々は晴れているし、迷ったら途中でビバークすればいいと予定通り奥又白からのトラバースルートを選択。
この選択が、2パーティーの運命を大きく分けることとなる。
奥又白池手前からのトラバースルートの入口が見つけられなかったが、道の位置はだいたい予想できるので、少しの藪漕ぎですぐに発見。
トラバースの踏み跡は意外と明瞭で、ガレ場で道が途切れるところもあるが、天気も良く黄色のペンキ印もあったので迷うことなく5,6のコルへ到着。
土曜日ということもあり、先行パーティーの姿は見えず、渋滞はなさそうだ。
小休止後、そのまま5峰を越える。
4峰はルートを間違えるとロープが必要らしく、念のため基部でクライミングシューズに履き替え、いつでもロープが出せるように準備をして登り始める。
本日の幕営予定地、穂高岳山荘へたどり着くためにも、4峰はロープは出さずに素早く抜けたいところだが、二人とも初めてでよくルートが分からない。
ロープを出さぬよう、焦らず丁寧にルートを見極めながら奥又白側を巻くようにして登っていくと、労せず4峰に上がることができ時間節約に成功。
3峰は最初からロープを出して登る。残置のピンは結構たくさんあり、快適な岩稜登攀でサクサク登るが、終了点らしき明瞭な場所が見つからずウロウロする。結局終了点を特定できず、適当な場所でピッチを切ることとなり、時間を無駄にしてしまった。以後は終了点を気にせず、ピッチを切り、3峰へ上がる。
2峰の懸垂はクライムダウンで先を急ぎ、15時過ぎに前穂山頂に到着。
山頂にて大休止していると、奥又白側にブロッケン現象が現れ写真を撮る。
夕方になり少しガスが出てきたが、吊り尾根から奥穂を越え穂高岳山荘へ暗くなる前に到着。徳沢で会った屏風のコルから登ると言っていた3人パーティーは3,4のコルでツエルトビバークになったようだ。
入山前の予報では日曜の午後から崩れるはずだったが、夜半過ぎから雨が降り出し荒れ模様。
西穂へ縦走する予定を変更し、早々に涸れ沢経由で上高地へ下山した。