※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
南紀北山川瀞峡リバーSUP
2012年5月19日

紀伊半島大水害を乗り越え、再開にこぎつけた北山川いかだ下り。奇しくもその再開初日に北山川瀞峡をSUPで初降下した。(レポート:三宅、写真:三宅、板倉)
東日本大震災とそれに続いた原発被害で世論の記憶からすっかり遠いものになってしまっている感があるが、昨年夏の紀伊半島大水害は、日本唯一の飛び地の村で、観光観光いかだ下りで知られる、ここ南紀和歌山県北山村をはじめ、熊野川流域の住民の方々や家屋や道路、瀞峡観光で有名なジェット船などの観光施設に甚大な被害をもたらした
北山村の観光の中心である道の駅では床上浸水の被害であったと聞く。実際、温泉施設を訪れてみると真新しく改装されていた。
そんななか通常は、GWから運行されるいかだ下りの再開初日という記念すべき日に当地を訪れた。
テレビや新聞のカメラが見守る中、10時半過ぎにいかだの第一便が出発する。
スタート地点を同じくするわれわれは、すぐ直下にある音乗の瀬をスカウティング。
4艘のいかだが過ぎ去った後スタートする。
音乗の瀬、上滝、杓子と前半の名だたる瀬をスカウティングしながら慎重に進んでいく。
カヤッカーがプレイに興じるムササビのホールは健在である。
ムササビを過ぎると、小松の瀬を抜けて、いかだ下りのゴールである小松に到達する。
ここからジェット船の船着き場のある田戸までが瀞峡といわれる、カヤックやラフトなど限られた種類の川船でなければ訪れる事の出来ない秘境となる。
小松直下の発電放水口による大量の放水により、後半の水量は一気に高まる。
下滝、小和田の瀬は、前半区間の瀬以上にパワフルで難度が高い。
水害の影響による危険箇所の発生を懸念していたが、そうでも無い様子だった。
いかだの再開日という記念すべき局面に立ち合ったわけだが、残念ながら人出は以前よりは少なく思われる。
いかだ下りや観光ジェット船目当ての観光客をはじめとして、ラフトやカヤックを楽しむ方々にもぜひこの素晴らしい北山川へ戻って来て、当地でお金を落として復興の一助としていただきたいと切に願う。
9月一杯の観光放流終了まで安定した水量が望める貴重な川であると同時に、気持ちの良いキャンプサイトと充実した施設を備えており、きっと満足して楽しむ事ができるだろう。
SUP的にも、ホワイトウォ―ターと絶景ツーリングという2つの要素を兼ね備えた素晴らしいゲレンデである事を今回確認する事ができた。
放水のあるうちに是非複数回再訪したいと思っている。
【当日のデータ】
水量:観光放流(少なめ)
プットイン:観光いかだスタート上流駐車場スロープ
テイクアウト:田戸
所要時間:4.5時間
距離:約10km
ボート:インフレータブルSUP
グレード:3.5級