※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
南紀北山川・瀞峡ダウンリバー
2010年9月19日

筏下りで名高い夏季限定のホワイトウォーター北山川を、瀞峡の最深部を含めたロングコースで満喫した。(レポート・写真:三宅)  
関西の夏のカヤックゲレンデといえば、北山川である。
熊野川の上流部であるこの川では、往時に木材運搬のため筏が河口の新宮まで降っていたのを再現した観光筏下りを運航している。そのためゴールデンウイークから9月一杯までの間ダム放流が行われ、普段は静かなこの村も、観光客のほかカヤックやラフトを楽しむパドラーが多く訪れる。今回は久しぶりに社長の金山と誘い合わせてのカヤッキングということで、この川ならではの雄大な大自然を満喫すべく、日本を代表する秘峡・瀞峡を含んだロングコースを選択した。
   
  前半は、そのまま観光筏下りのコースと重なる。スタートしていきなり始まるのが、前半最大の音乗の瀬である。この瀬の最下部にあるウエーブでは、週末ごとにカヤッカーがスポットプレイに順番待ちの列をなしている。
今日はロングコースなので遊びもそこそこに先へ進む。音乗を越えてからも、大滝や杓子といった落差がしっかりある瀬をクリアし、気分は嫌が上にも高まる。今年も出現した通称ムササビホールも、腕に覚えのあるカヤッカーが一日を費やすスポットとして知られている。ムササビホールから瀬を2つ通り抜けると現れる瀞場が小松である。筏の荷上げクレーンが設置してあり、観光筏下りはここまで。  
  ここからの後半は、いよいよ瀞峡の最深部を通過するルート。パドラーの数もぐっと減る。この日は我々のグループだけの貸し切り状態である。下滝、小和田と大きな瀬があるが、かつての筏下りの安全運航のため発破されてしまい、往時の巨大な瀬は消失してしまった。それでも、前半と比べると流量も厚く迫力がある。
このあたりは、カヤックで下って来るか時々釣り客を運んで強引に遡上してくる動力船の類でしかアクセスできない本当の瀞峡である。高い崖に両岸を挟まれた渓谷は独特で神秘的な風景で、これを見るためだけでも訪れる価値がある。   狭い渓谷を遡上するジェット船と遭遇するようになると、ゴールの田戸はもうすぐ、ゴールでは渓谷を上がる駐車場までの長い長い階段が待っている。