※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
サバーバン・クリークボーティング
2009年11月23日

都会に程近いサバーバン・クリークで迫力にあるクリークボーティングを満喫した。
交通至便なベッドタウンに位置し、コース沿いに続くJRの廃線は、渓谷美を満喫できるトレッキングコースとして賑わう。カヤック黎明期のコースガイドに紹介されたことがあるものの、現在は訪れるパドラーは少ない。深い渓谷とテクニカルで迫力の有る落ち込みが魅力のクリークである。(レポート、写真:三宅)特筆すべきこの川のアクセスの良さと、リスクの高さから川の名前は伏せて紹介したい。
訪れるパドラーは、エクストリームカヤッキングのリスクを十分理解した上で行動してほしい。
 
  渓谷の半ば、温泉地がある区間がスタート地点である。ボルダリングのスポットでもあり、マットを背負ったクライマーと出会うことは珍しくない。
水深は浅く、ボトムを擦りながら降りはじめる。この川の特長として、水量の変化につれて難易度が飛躍的に跳ね上がることも忘れてはならず、もしここで十分な水量があれば、その日のダウンリバーはあきらめたほうが良いだろう。
川は渓谷を蛇行しながら、瀞場と落ち込みを交互に形成する。広い意味でのドロップアンドプールとなっている。
渓谷美を楽しみながら、肩ならしの2~3の大きな落ち込みを降る。
左岸の落差3m程のスロットを降下すると、右から注ぎ込む落差2m滝の下へ出る。ほぼ垂直に落ちており、滝落ちの練習に最適である。担ぎ上げてフリー・フォールを楽しむ。その次は、真横に進入する狭い落ち込み。パドルを引っ掛けないように縦に構えて通過する。
 
  そしてコースのほぼ中心に控えるのは、最大の難所、大滝である。4m、3mと間隔を空けて二段に落ちる滝である。見通しの利かない瀬がそのままの一段目の落ち口まで続いている。滝の直前でのエディキャッチは難しく、ミスすると、そのまま最悪のコースで滝へ突入してしまう。
  最近の増水で一段目右岸の様子が一変しており、以前のラインは大岩が溜まり塞がれてしまった。一方、左岸側を落ちた流れは左壁のアンダーカットへ向かっていて、滝壺に着水してそのままアンダーカットへ押しやられるか、バックウォッシュに引き込まれ、裏見の滝状態の滝裏に入って閉じ込められる危険性がある。これまでに訪れたときは必ず降下していた一段目であるが、今回はポーテージを判断。リスクがここまで上がってしまうと止むを得ない。正真正銘クラス5である。
高さ3mの大滝二段目のラインは簡単で、真ん中を突っ切れば良い。しかし、落ち口が浅くなっているのでボトムを引っ掛けないようすることと、落ち口の手前のストッパーに捕まって体勢を崩さないよう注意する。(ラインを外したら酷い目にあうことは云うまでも無い。)  
大滝を過ぎると再びドロップアンドプールが続く。川幅も広がり、水深が浅くなるのでボトム岩に擦りながら進む。  
  更に進んで、尾根が尽きてくるといよいよ後半の核心である。流れが巨岩の隙間を流れる500m程の区間で、シーブやストレーナーが随所にあり油断できない。見通しが利かない落ち込みが続き、コース中、もっともクリークらしい楽しみの区間となっている。
巨岩地帯を抜け瀞場を少し漕ぐとゴールとなる。【当日のデータ】
水量:0.32-0.30m
距離:約7km
ボート:クリーク艇
グレード:4級(大滝を除く)
所要:3時間