※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
兵庫 氷ノ山北面ネジレ谷ツアー
2008年3月22日



img_8369 右の真っ白いピークが氷ノ山山頂
中央のピークから右下につながる尾根が流れ尾


氷ノ山は高原状のメローな地形が有名だが、北面は一変して男性的。春の陽気の中、あまり知られていない急斜面が続くネジレ谷を下部まで満喫してきた。
(レポート:橋本、写真:相川、橋本)

※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。雪崩の危険が高いので注意して下さい。

氷ノ山国際スキー場トップ-流れ尾-氷ノ山山頂-ネジレ谷(標高950mまで)-流れ尾-スキー場トップ

男性的な氷ノ山北面の八木川源流左股本谷は3年前に既に紹介している。その一つ東側(流れ尾の西側)の山頂直下から続く急峻な谷を滑ろうと企画。

氷ノ山国際スキー場から急な尾根を登り、急なネジレ谷を下った。春の安定したザラメ雪のおかげで、行動時間3時間ちょっとの素晴らしいルートとなった。


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スキー場トップからの取りつき




スキー場クローズ直前の週末。スキー場は雪も十分残っているが人は閑散としている。スキー場トップからつぼ足で若いブナの森を上がる。ハイシーズンは発達した雪屁で難儀する流れ尾への取りつきは、すでに雪屁もブロック状に崩れ比較的簡単に尾根へ乗り上げることができた。



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流れ尾への取りつき


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この急峻な壁も登る


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流れ尾を振り返る 奥には鉢伏高原スキー場が広がる


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先行する登山者のつぼ足を追いながら、忠実に流れ尾をたどっていく。急な尾根であるが、春のしまったザラメ雪で歩きやすい。

右手には、下る急峻なネジレ谷の全容も見えてくる。いくつか岩場があるがそれを避ければ快適な急斜面のようだ。下降ルートを確認。





いくつかの壁のような斜面を直登でクリアしていくと、高度1380mの岩場に出る。右にトラバースして小さなシュートを登れば東尾根に合流。

春の陽気の真っ青な空に山頂小屋が見えてくる。山頂からネジレ谷に広がる真っ白な急斜面は生唾ものだ。

杉にはシュカブラが発達している。悪天時の山頂の気象は凄まじいのだろう。


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発達したシュカブラ

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山頂小屋から続く急峻なネジレ谷の入口






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ほんの1時間半ちょっとで山頂に到着。流れ尾は条件が揃えば山頂までの最短ルートとなる。

山頂と山頂小屋は登山者で賑わっていた。残念ながら山スキーヤーはほとんどいなかった。快晴で360度の展望。遠く大山までも見渡せる。



img_8483 北西の方を眺めると赤倉山と奥に扇ノ山が見える


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はるか西には大山の山々がそびえる



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のんびり1時間ほど休憩後、お楽しみの急斜面に突入。
事前の下見通り、岩場を避けて急斜面を下る。滑ってみると谷はかなり広い。雪崩の心配さえなければ最高の斜面であるが、ハイシーズンは雪崩が頻繁にあるのであろう、木立は少ない。

どんどん標高を落とすと細いノドが現れる。今日はなんとか通過できたが、積雪時や雪が少ない場合には危険である。雪に隠れてわからないが滝のようだ。右岸の尾根からでも回避できる。



080322 いくつかの岩場 間に通過できそうなシュートがある


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細いノド


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いくつかのデブリを見ながら谷芯を滑りさらに高度を落とす。標高950m付近で最短で流れ尾に戻れるよう右岸をトラバース。尾根が見えてきたところで、スキーをザックに付けつぼ足で斜面を上がる。昼過ぎで気温が上がり雪がゆるみつぼ足も結構沈んで歩きにくい。

標高が低いため流れ尾の尾根筋はすでに土が見えていた。この辺は大きなブナの木が多い。あまり人が入ってないのであろう、森の豊かさとブナ森の優しさで癒される空間である。

スキー場トップに最短コースで戻ろうとしたが、標高1050m付近の流れ尾東側斜面が全層雪崩があるため、さらに高度を稼いでからスキーをはいてトラバースしてスキー場トップに戻る。後はスキー場を快適に滑って終了。素晴らしいルートとなった。



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