※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
鈴鹿 滝洞谷沢登り
2008年11月3日


核心部の井戸底ゴルジュの登攀

  鈴鹿 滝洞谷はほとんど水がなく、石灰岩の独特の造形で知られる異色の沢。登攀要素が強く、内容は沢というよりもほとんどアルパインクライミングだ。ハーケン、ナチュプロワークの練習を兼ねて遡行してきた。(レポート:相川 写真:橋本)
 
  大君ヶ畑の駐車場スペースから水の涸れた沢に沿って歩きだす。堰堤を越えて広い河原を5分ほど歩くと、川幅が一気に狭まり、深いゴルジュが始まる。この急激な変化はいつ見ても不思議だ。

最初のCS涸れ滝からなかなか手ごわい。岩が滑りやすく、フリーでは微妙なのであぶみを掛けて乗り越す。
天気は曇りだが、湿度が高く岩の表面はかなり湿っている。実は滝洞谷を遡行するのは4回目。過去3回は、2回は水が普通に流れていて、一回は大雨という悪いコンディションだったのだが、むしろ今回が一番岩が滑りやすく感じた。
 
  間もなく、洞窟ゴルジュと呼ばれる最初の核心部。左岸のクラック沿いにあぶみトラバースで超える。その上のかぶった2mは、ヒールフックからのボルダームーブで突破。
 

次々と出てくる小さな涸れ滝
 
どれもちょっとしたボルダリング気分で楽しい
 
  ハーケンワークの練習などをしつつのんびり歩いて行くと、ゴルジュが一段と狭まって一見行き止まりのようになる。井戸底ゴルジュと呼ばれる部分だ。
一番奥の樋状の部分をフリーで登る。
 
続く2段目はなかなか厳しい。傾斜も立っており完全にぬめっていてフリーでは無理。あぶみを使って人口で登るしかない。下部は、ハーケンの効きもいまいちでナッツでしかプロテクションが取れないため、慎重にこなし、中間付近にアングルを叩き込んでひと安心。左岸側に移ってあとはフリーで一気に抜ける。
一度登った後、降りてユマーリングで登り返しなどをしているうちに結構時間を使ってしまった。
 
 

  少し歩いて最後の核心部。苔むした滝を越え、長い斜瀑を登って行く。最初は容易だが次第に傾斜が立ってきて、最後はなかなか微妙なフリクションクライミングを強いられる。
その先の濁った深い釜は浸かって越える気にならず、左岸を巻いて懸垂で超えた。

下山は標高610m付近の二股から左の尾根に取り付き、938mピークを目指す。ピークから先も地図の道は実際は不明瞭だ。夕闇迫る中、慎重にルートファインディングしながら駐車スペースに戻った。