※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
日本オートルートスキーツアー 2/2
2005年5月2日


三俣蓮華岳から北側を振り返る 左に薬師岳、中央真ん中に雲ノ平、、右に三俣山荘、鷲羽岳、水晶岳が見える

5/2 雨のち晴れ、雨&ガスが上がってから出発、黒部五郎周辺はどこも素敵な斜面ばかり
太郎平小屋10:15-北ノ股岳13:10-中俣乗越13:45-ウマ沢上部2450m 14:45-黒部五郎岳北側肩16:10-7:10黒部五小屋(避難小屋泊)

5/3 晴れ、駆け足で下りる、大ノマ乗越からの長い谷からの滑走は最高
黒部五郎小屋7:20-10:10三俣蓮華岳11:10-双六小屋12:10-双六谷2200m 13:50-大ノマ乗越15:00-秩父沢出合16:10-わさび平小屋17:00-18:30新穂高温泉

※このコースは、営業小屋の少ない長期の縦走コースのため事前十分な準備、ビバーグ・アイゼン・ロープなどの装備が必要です
DSCN1248.JPG
折立側の高い所が携帯の通信状況が良い
<4日目 5/2>

小屋で十分休養がとれた。
明け方は小雨&ガスだったが、、天気予報より早く回復した。そのため、10時過ぎに太郎平小屋を出発。

この小屋は数少ない携帯が繋がる小屋。出発前に回送の予定を下界と交信。

我々のパーティーはコースを短縮してゆっくり行くことになったので、川崎氏パーティーは先に出発。明日、双六小屋付近で合流することに。

まずは北ノ股岳を目指す。北ノ股岳付近のハイマツ帯でつがいの雷鳥を発見。まだ真っ白である。
人造湖の有峰湖も綺麗に見える。
DSC00406.JPG
まずは奥に見える北ノ股岳を目指す
DSC00442.JPG
つがいの雷鳥
DSC00419.JPG
天気は登り坂

DSC00430.JPG

雲海の手前に有峰湖が見える

DSC00455.JPG
北ノ股岳より中俣乗越に向かって滑り出し
左に黒部源流、奥に槍ヶ岳も見える
DSC00459.JPG
左に黒部五郎、右奥には笠ヶ岳も
北ノ股岳付近で昼食後、黒部五郎岳手前の中俣乗越まで長いトラバースをしながら下る。

黒部源流のすばらしパノラマが広がるなか、メローな斜面が楽しい。
DSC00465.JPG
北ノ股岳からのメローな斜面を快適に滑る
DSC00483.JPG DSC00484.JPG
 
少し登れば急斜面も楽しめる
DSC00496.JPG
赤木岳北斜面をトラバース
DSC00505.JPG
中俣乗越へ落ちる快適な斜面
DSC00512.JPG
中俣乗越

DSCN1294.JPG


2578mピーク肩を目指して登る 後ろは迫力の薬師岳
薬師沢右俣も見える。計画では、天気がよければここを降りて、左俣を突上げて赤木平に行く予定であった。少々残念。

ゆっくりペースだったが中俣乗越に14時前に到着。
本日の目標はここまでであったが、時間があるので先の黒部五郎小屋を目指すことに。

中俣乗越でシールを着け2578mピーク肩まで登る。するとウマ沢への快適な斜面を目の前に。2578mピーク肩からウマ沢源流まで快適な斜面を滑走する。時間があればウマ沢を下まで滑ってみたい。

景色も斜面も天気も気持ちいい。
DSC00533.JPG
 
下った後は、黒部五郎岳へ続く急な登り。
ひたすら登る。

元気なメンバーは一度黒部五郎に登った後、空荷でこの急斜面を途中まで快適に滑る。
DSC00534.JPG
 
DSC00550.JPG
黒部五郎への長い急登
DSC00546.JPG
ウマ沢源流から登り返し
DSC00574.JPG
 
黒部五郎岳山頂からカールへの下降は急すぎて困難なので、北側の肩を目指して登る。

振り返るとこれまで通過してきたルートがパノラマ状に広がる。すばらしい景色だ。
DSC00568.JPG
黒部五郎岳肩からのパノラマ 正面奥に北ノ股岳
DSC00569.JPG
右に薬師岳、左奥に雲海に浮かぶ鍬崎山が見える

DSC00580.JPG

後ろにカールに切れ込む黒部五郎岳が見える

16時過ぎにやっと黒部五郎岳肩に到着。
すばらしい黒部五郎カールが広がる。
ここまで苦労して来た甲斐があったものだ。
休憩後、完全装備でカールにダイブ。
日陰はアイスバーン化しており、凍りかけている日向斜面をうまくつないで下っていく。

ちょっと手ごわいが気持ちいい。

DSC00582.JPG


黒部五郎カール
奥には三俣蓮華、双六岳、奥に槍ヶ岳も

DSC00596.JPG
 
P5020062.JPG
 
DSC00594.JPG
 
P5020065.JPG
 
DSC00590.JPG
 
カール底まで滑ったらメローな硬い斜面を快適に飛ばしていく。
DSC00604.JPG
カールを下に向かって
DSC00626.JPG
カールは五郎沢右俣へと続く
DSC00629.JPG
硬いメローな斜面を飛ばして滑る
快適なカールを滑って行くと、2本のシュプールを発見。五郎沢右俣に吸い込まれている。川崎氏のパーティーだ。彼らは、五郎沢右俣を下り黒部川源流を登れる所まで登る予定であったからだ。
DSCN1329.JPG
 
滑走中に定時交信の17時になる。
休憩&交信を行うとすぐに川崎氏が応答。五郎沢右俣を快適に下り、既に黒部川源流を登っているとのこと。
このあともう少し登ってビバーグ予定だという。我々は黒部五郎小屋に泊まることを伝え、明日、双六小屋あたりで合流しましょうと通信を終える。

黒部五郎小屋はもうすぐだ。カール東側にトラバースして、小屋前の斜面を滑って避難小屋に到着。避難小屋は十数人泊まれる小さな小屋で雪からかなり出ていた。
DSC00635.JPG
 
DSC00639.JPG
小屋前のいい斜面は既にアイスバーンになっていた
DSCN1337.JPG
 
川崎氏との交信で小屋は混んでると聞いていた。ひどければ雪洞かツエルトを張る予定であった。中を確認するとはやり混んでいる。さらに奥まで入って確認するとそれでもいくつかスペースはあいていた。先客が1階と3階で各2人分づつ場所をあけてくれるとのことなので、避難小屋泊にすることに。

寝る場所確保が終われば、早速ダイニング&夕食の準備である。良い天気なので、混んでる小屋を避け避難小屋脇に雪でダイニングを作る。話が弾んで遅くまでご飯・酒を飲む。日数が少なくなった分、食料&燃料計画がかなり余裕が出ているので贅沢ができる。途中から、焼山ツアーでもお会いした関東の方も一緒に。
<5日目 5/3>

本日は双六小屋付近が目標である。早めについたらビバーグ準備をして、近くの斜面を登り返して楽しもうとの予定だ。
DSC00656.JPG
 
昨日ご一緒した方がいた女子4人パーティーを見送る。
黒部五郎小屋をベースにしており、今日は黒部五郎岳を登りウマ沢を滑る予定だという。がつがつ登っていく。

我々は距離が短いのでゆっくりと7:20分に出発。
天気は快晴。景色も最高である。
DSC00658.JPG
 

DSC00666.JPG

潅木の小屋東側斜面を登る

DSC00668.JPG


振り返ると、
真っ青な空と真っ白な黒部五郎カールが見える

DSC00670.JPG
 
三俣蓮華岳の肩

笠ヶ岳が後ろに見える

とにかく気持ちよい
DSC00685.JPG
2661mピークより
三俣蓮華岳までの尾根が見える
DSC00698.JPG
後ろに雄大な黒部五郎岳カールが広がる
どこも滑り放題に見える
DSCN1351.JPG もうすぐ三俣蓮華岳山頂

青い空に向かって歩いてるよう
ゆっくゆっくり景色を楽しみながら登り、10時過ぎに三俣蓮華岳到着。

あまりに気持ちよいのでお昼寝も。

11時に交信してみると川崎氏が応答。既に双六小屋に到着しているとのこと。すぐに行くと伝え交信を切る。
DSC00712.JPG
 

三俣蓮華岳から南側のパノラマ  右奥に笠ヶ岳、右側尾根は双六岳へ、その奥に槍ヶ岳が見える
DSC00714.JPG
 
三俣蓮華岳から双六小屋まで最短ルートで滑走&トラバースする。

斜面は春のザラメで快適。
5日目で荷物も相当減っているので、滑りも軽い。
DSC00722.JPG
 
P5030088.JPG
トラバース  槍ヶ岳が目前に迫ってくる
途中、一箇所雪がきれており藪漕ぎを強いられるところがあったのと、高度を上げながらトラバースが必要なところがあり思ったより時間がかかり、12時過ぎに双六小屋に到着。

川崎氏のパーティーと合流。家の急な事情もあり本日下山できないかとのこと。相談の結果、本日新穂高温泉まで下山することに。

双六小屋で少し休憩したあと、出発してメローな双六谷を2200mまで滑る。
DSC00719.JPG
藪漕ぎ後
DSCN1373.JPG
 
DSC00746.JPG
 
大ノマ乗越へ上がる沢でスキーをザックに装着。
200mの急登を落石に注意しながら一気に壺足であがる。

日差しがきつい。
DSC00768.JPG
 
DSC00771.JPG
 
DSC00774.JPG
 
DSC00782.JPG
 
登りきれば大ノマ乗越。15時に到着。
槍ヶ岳が目の前だ。
飛騨沢を登る列がありんこのように見える。

新穂高温泉に続く谷も見える。
ここからは下りのみでいい斜面が続く。
新穂高温泉まで標高差1400mを一気に下ることになる。
DSCN1390.JPG
奥は槍ヶ岳  手前の急斜面を滑っている
DSC00783.JPG
大ノマ乗越からの急斜面
DSC00803.JPG
大ノマ岳をバックに
DSC00815.JPG
広い快適な斜面が続く
DSC00789.JPG
かなり下流まで続く長い谷
DSCN1402.JPG
この谷はさすがに長い
DSC00826.JPG
秩父沢下流はすごいデブリである。
トラバースしている場所はデブリでできた尾根。
DSC00824.JPG
秩父沢との合流 幕営していた
DSC00840.JPG
 
林道との合流。
奥の白い弓折岳の左側コルからここまで下ってきたのである。

ここからワサビ平小屋下までは雪がずっと繋がっていた。その下は、数箇所雪がきれているところがあったが、片足ケンケン走法でやり過ごし穴毛谷手前まで滑走できた。
DSC00853.JPG
片足ケンケン走法で雪の切れているところを越える
DSC00857.JPG
新穂高温泉
18時半に新穂高温泉で先に下った川崎氏のパーティーと先に下山したメンバーと合流して、駐車場で乾杯。悪天といろいろトラブルなどあったが、メンバーの協力で全員無事下山できたことと完走を喜ぶ。

駆け足の日本オートルートとなってしまったが、スゴノ頭あたりの黒部一番の山深さと、黒部源流の素晴らしい白い景色・滑走が出来充実したものとなった。もちろんfinetack製品の性能を十二分に実証でき、また、これからの新商品開発に得るものも大きかった。

来シーズンも山深さを感じれるツアーをしたいものである。
DSCN1422.JPG