※BC(バックカントリー)で遊ぶには十分な装備、知識、経験が必要です。安全に注意し、レベルに合ったフィールドで楽しみましょう。
雪洞泊!妙高 火打&焼山ツアー
2005年3月19日

昨年行った火打雪洞ツアー(笹ヶ峰-火打-笹倉温泉)の際に非常に感動した焼山北斜面を是非滑りたいと、finetrack商品開発テストも兼ねて2泊3日の縦走コースを計画。
影火打-富士見峠間は、予想通りアイスバーンのキレットの登り下りで時間がかかってしまい、残念ながら時間切れで金山方面は滑れませんでしたが、3日間天気に恵まれ、黒沢岳と焼山北斜面の新雪を爽快に滑り、また、火打の奥深い山を感じれる充実した縦走ツアーとなりました。
(レポート:橋本、撮影:宮崎、川崎、荒木、橋本)

1日目:
 三田原第3高速リフト降車場9:50-三田原山12:00-黒沢池12:40-黒沢岳東斜面滑走-15:00高谷池ヒュッテ(小屋泊)
2日目:
 高谷池ヒュッテ7:00-火打山9:00-影火打11:00-胴技切戸12:00-焼山15:20-16:30富士見峠(雪洞泊)
3日目:
 富士見峠8:00-焼山北斜面滑走&登り-アマナ平12:45-14:00笹倉温泉

※このコースはアイゼン、ピッケル、ロープなどの装備が必要です
 

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<1日目>

杉ノ原スキー場は登山届けを受け付けてくれないため、あらかじめ新潟県警地域課に登山届けをFAXで提出しての入山。

昨晩からの積雪と強風のため、三田原第3リフトは遅れて動くとのことなので、レストハウスでゆっくりしてからスタート。

天気は我々を歓迎するかのように、急速に回復していく中、三田原山を目指す。強風だけは残る。
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妙高外輪山から妙高山を覗く
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2泊3日の雪洞泊だが、滑りも楽しみたいので食料・装備の工夫で皆荷物は少なめにパッキング。

三田原山頂付近は一番風が強いためかりかりのアイスバーン。
事前に昼食を食べておいて正解。早々に黒沢池に向かって下り始める。
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沢沿いにコースをとると、すぐに新雪に遭遇。
天気もよく爽快。

黒沢池に向かって直滑降!
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あまりにも斜面が気持ちよさそうなので、黒沢岳北側のピークに登り、東側の大斜面を滑走。

最高です。

2本目は時間がないのであきらめて小屋へと。

高谷池ヒュッテには15時着。小屋は3連休のためほぼ満員状態。
寄り道のため時間が遅くなってしまったが、なんとか場所を見つけゆっくりすることができた。
2本目を滑らず正解。

雪を溶かしてお湯をつくり晩御飯。関西から前夜走行の寝不足のため早々に就寝。
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<2日目>

雲ひとつない快晴。

北アルプスがはっきり見えるなか出発。

火打山を目指す。
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綺麗な雪紋
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振り返ると妙高山・外輪山が見える。

火打山山頂からこれからの行程がすべて見える。
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火打山より、影火打山、右奥が焼山、その左奥が金山、そしバックに北アルプスが近くに見える。
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焼山から笹倉温泉に続く壮大な北斜面が、奥には日本海が見える。
DSCN0798.JPG 影火打山

火打山より焼山側はすべてアイスバーン。
さらにこれから険しい道のりとなる。

事前にアイゼンを装着。
細いキレットは安全のため、この春夏新商品のfinetrack新開発のフローティングロープを補助ロープとして使用。

30mあるが、シールの袋に楽に入るコンパクトさで、強度もあるのに水濡れや凍る心配がないので、スキーツアーでも非常に使いやすい。
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胴技切戸
安全のためビレイをとる。
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本日数すくない滑走。

谷は雪がゆるんでいて少々てこずるが、やはりうれしい。
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標高差400mの急斜面を一気に登ると焼山山頂2400m。

山頂は、岩稜地帯でルート選択と行動に慎重を要する。
山頂西側の岩場をすぐに内輪山におりるのが正しいルート。間違うとかなり険しい道のりとなる。

焼山は活火山で有毒ガスが発生し基本的には登山禁止であり要注意。
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富士見峠と奥は真っ白な金山
時間切れで今回は滑れず。次回の楽しみに。

富士見峠に向かって内輪山を出ても、非常に硬いアイスバーンで滑落のリスクが高いため、高度を少し落としてから滑走。

骨に響くほどかなり手ごわい斜面。

富士見峠に降りる手前で、雪洞によい吹き溜まりを見つけ、16:30と時間も押しているので早速堀りはじめる。
すぐにアイスバーンの層がでてきててこずるが、スノーソーを最大限活用してがんがん掘り進む。

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掘ること1時間程度で日暮れ前に完成。と同時に急に大吹雪に。

入り口をツエルトで塞ぐが、吹雪のため1つでは中に雪がどんどんはいるので、2重にしてなんとかしのぐ。

早速雪を溶かしお湯を作り夕食を作る。明日は最終日なので軽量化のためお酒をすべて飲みまくる。沢山食べて・飲んで明日の活力に。雪洞は山小屋より暖かい。

吹雪なので、明日は当初予定していた昼闇山から焼山温泉へのルートはあきらめ、土地勘のある時間のかからない焼山北斜面から笹倉温泉ルートで下ることに決定。
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<3日目>

朝おきると外はまだ暗い。吹雪いているようだ。
なので、ゆっくりまた寝てたら、しばらくすると明るくなる。
意を決して雪洞から出ると、快晴になっているではないか。
吹雪は一時的なものだったらしい。

昨晩笹倉温泉に下山をきめたので、そのままの予定で下ることに。
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昼闇山
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焼山北西斜面
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高度をなるだけ落とさず富士見峠から焼山北斜面に回りこむ。

回り込むほどアイスバーンか硬くなり滑る条件が悪くなっていく。予定を変更し、北斜面ではなく、条件の良い北西斜面を滑り、下で沢を越える、もしくは、登り返して沢を越えることに。

この選択が正解であった。非常にきもちよく新雪の大斜面を滑走!この時期に新雪を滑れるとは。
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気持ちよい北西大斜面にシュプールを刻む
さらに下まで気持ちよく滑走し、段差の低くなったところで沢を越える。 DSCN0871.JPG
IMG_0172.JPG それでも雪庇が張り出しているので、崩してジャンプ。
もうひとつ大きな沢を越えなければならないので、トラバースしながら東に進む。 CIMG8890.JPG
 
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火打、影火打山
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焼山
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こちらの沢は下流部は深くて越えられそうにないので、登り返して浅いところで沢越え。
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そしてまた、北側大斜面を滑走。

だんだん雪が重くなり斜度が緩くなってくる。

天気は快晴のまま、暑くなってくる。
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焼山北面大地の一番北側。

ここから、アマナ平を下り林道を下り笹倉温泉へ。
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高松山

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今年は雪が多く笹倉温泉脇まで滑走可能。温泉でゆっくりあったまったあと、バスと糸魚川線で車を回収に。

天気・雪などに恵まれ非常に良い山行に。次回は高谷池ヒュッテより富士見峠まで稜線を行かず谷・尾根をつないで滑りと時間の早いルートでアプローチし、真っ白な金山周辺&昼闇山から焼山温泉へ抜けるルートを狙いたいところです。
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